エレキギターの音作りにおいて、必要不可欠とも言えるエフェクター。
中でもディレイは、音に広がりを持たせたり、輪郭をハッキリさせたり、トリッキーなフレーズにしたり、なにかと使えるエフェクターなので、購入を考えている方も多いでしょう。
しかし、一口にディレイといっても、多くのメーカーからさまざまなモデルが流通しており、特徴もそれぞれ違います。
そのため、ディレイを手に入れたいと考えていても、どれを選ぶか悩んでしまう方は少なくありません。
そこで今回は、ギター歴15年の管理人が、これまで使用したことのあるディレイの中から「本当に使いやすい」「音がいい」と感じたものを11機種、厳選してご紹介します。また、試奏デモなどの動画も載せているので、イメージをつかむためにも役立てていただけたらと思います。
まだディレイをお持ちでない方はもちろん、買い替えを検討している方もぜひ参考にしてください!
【おすすめディレイ紹介まで飛ぶ!】
ディレイとはどんなエフェクター?
そもそもだけど…ディレイってどんなエフェクターなの?
まずはディレイを使うことで、どんな音が作れるのか解説するよ!
ディレイとは、「delay:遅れる」という英語から名付けられたエフェクターです。
原音とは別に、入力された音を時間差で繰り返すエフェクターで、簡単にいえば「やまびこ」の効果ですね。
大半のディレイはその遅れてくる音に対して、どれくらい遅らせるか・どれくらい繰り返すか・どれくらいのボリュームにするかをそれぞれ細かく設定して使います。
遅れる時間を長くすればトリッキーなフレーズになったり、短くすればリバーブのような伸びのある音になったりと、使い方はさまざまです。
使い方次第では楽曲のアクセントにもなりますし、音作りの幅も広がるため、
ギタリストなら1台は持っておきたいエフェクターといえます。
ディレイとリバーブは別物
空間系エフェクターって、ディレイ以外に何があるの?
代表的なものに「リバーブ」「ルーパー」があるよ。
初心者の方はよくディレイとリバーブを混同しがちだから、気をつけてほしい!
ディレイは短くかけると残業音っぽく聞こえることもあるのですが、あくまでもリバーブとは違うエフェクターです。
どう違うのか、解説しますね。
エフェクトの違い
ディレイ:入力された音を繰り返す
リバーブ:反響音・残響音を人工的に作る
ディレイは「音を繰り返す」はたらきをするのに対して、リバーブは「反響・残響を作り出す」効果なので、ちょっと違うんですよね。
また、それぞれの音には聴感上の違いもあります。
音の違い
ディレイ:原音の輪郭がはっきりしたまま広がり感を与えられる
リバーブ:深くかけると音に距離感が生まれ、原音の音像・輪郭がぼやけていく
このそれぞれの特性を活かして、一般的な使われ方としては、以下のようになります。
これら以外の目的で使う方もいますが、よくある使い方としてはこの通りです。
まずはディレイとリバーブ、どっちを買うべき?
結局、まずはディレイとリバーブどっちを買うのがいいのかしら?
好みの問題ではあるけれど、まず買うなら僕は断然ディレイをおすすめします!
はじめて空間系エフェクターに手をだそうと考えていて、ディレイとリバーブで悩んでいるなら、個人的には圧倒的にディレイがおすすめです。
なぜなら、リバーブは大概のアンプに搭載されているからです。
小さい家用アンプだとついていないこともありますが、スタジオやライブハウスに設置されているアンプには基本的にリバーブがついています。
バンドサウンドに馴染ませるという目的でのリバーブなら、これらアンプのものでも充分使えます。
一方で、ディレイの機能を搭載したアンプは数少ないです。
そのため、まずは先にディレイを手に入れてから、いずれアンプのリバーブが気に食わなく感じたり、特殊なリバーブサウンドがほしくなったときにリバーブペダルを買うのが良いのではないかと思います。
アナログディレイとデジタルディレイ
ディレイには多くの機種が出ていますが、大きく2つに分類することができます。
それは「アナログディレイ」と「デジタルディレイ」です。
2つには仕組みや音質に違いがあるため、どちらが自分のプレースタイルやジャンルに合っているかを考えておく必要があります。
ここでは、アナログディレイとデジタルディレイについて、それぞれの特徴を説明しますので、どちらが自分に向いているか参考にしてみてくださいね。
アナログディレイとデジタルディレイの違い
アナログディレイとデジタルディレイは、そもそもディレイの音を出す仕組みが違います。
アナログディレイは「BBD素子」というICチップが組み込まれていて、ざっくり言うとこのICチップが電気信号を溜め込む性質を利用してディレイ音を作り出します。
対してデジタルディレイには、内部にパソコンのようなものを備えていて、入力された音データを解析・コピーして再生する…という仕組みです。
仕組みが違うことでどう音に影響するの?
アナログは温かさのある音、デジタルはくっきりした音、って覚えておくといいよ!
アナログディレイは少し音像がボヤけるような感じで、悪い言い方をするならディレイ音が劣化します。
ただこの劣化した音というのが、味があって絶大な人気があることも事実です。
少しあたたかさを感じる音質となり、「自然なやまびこ音」というイメージなんですよね。
また、アナログディレイ特有の「発振」というワザもできます。フィードバック(繰り返す数)を最大にして、ディレイタイムを短くすることで、無限リピートのブッ飛びサウンドができるんです。
最近はデジタルディレイでもこの発振ができるように作られたモデルもありますが、やはりアナログならでは。というのが僕の印象です。
一方で、デジタルディレイの音質はというと、とにかく鮮明でくっきりとしています。
そのため、一人でトリッキーに聞こえるフレーズを奏でる場合や、打ち込みの音楽にギターを入れる際などに最適です。
また、音質ではなく機能にはなりますが、機種によってはフットスイッチを繋いで足でテンポをとることで、楽曲のリズムに合わせたディレイタイムに瞬時に切り替えられる便利機能などもあります。
「どちらが優れている」という話ではありません。アナログディレイとデジタルディレイ、どちらもそれぞれ良さがあります。
最初から熟考しなくてもいいかと思いますが、できれば自分の目指すプレースタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。
おすすめのディレイエフェクター11選!
それではいよいよ、僕のおすすめしたいディレイをご紹介していきます!
今回は以下を基準に選んでみました。
- 僕自身が一度でも使用もしくは試奏したことがある
- レアすぎない(ネットや楽器店で普通に買える)
- 音質や操作性など、何かしら「いい!」と思ったもの
それぞれの特徴を詳しく簡潔にまとめたうえで、機能や特性がよくわかる動画も載せているので、ぜひ参考にしてみてください。
11位:Vivie / DolphinDeverb
日本のエフェクターメーカー「Vivie」から出ているディレイです。人気の高いメーカーで、プロで愛用している方も多くいらっしゃいます。
他のディレイと一味違うのが、ディレイとリバーブが複合されたエフェクターだということです。ただし、リバーブがかかるのはディレイ音に対してのみなので、そこはあらかじめご注意ください。
とはいえ、これ一台でディレイ・リバーブ両方をまかなえるのは嬉しいですよね。使い方次第では、飛び道具としてかなり個性的な音を作ることもできるでしょう。
メインとしてはディレイになりますが、「Deverb」というツマミでリバーブ成分をどれぐらいミックスするかを調節できるようになっています。
また、ローカット機能もついており、空間系エフェクターをかけた際にありがちな「音のこもり」を防ぐことが可能。
普通のディレイに飽きてきた人や、人とは少し違うディレイが欲しい方におすすめです!
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10位:ELECTRO-HARMONIX / Memory Toy
ELECTRO-HARMONIX、通称エレハモから発売されているアナログディレイです。
エレハモは1970年代以降、数多くの伝説的アナログディレイを生み出してきたメーカーですが、この「Memory Toy」もメーカーの伝統を継承した歴史あるエフェクター。
個人的に嬉しいポイントは、以前までのエレハモのディレイはサイズが大きめだったのですが、こちらはコンパクトなモデルになっていて、重さも約300グラム程度と持ち運びしやすい点です。
音質については、ちょっとクセ強めという印象です。そのため、人によっては使いづらさを感じるケースもあるかもしれません。しかし、そのぶんハマる人にはめちゃくちゃハマるでしょう。
具体的にはアナログディレイながらも金属的な独特の硬さのある音質となっています。また、MODスイッチを入れるとディレイ音のピッチがやや高くなるような効果もあり、好みを二極化させる要因にもなっています。僕はこの独特な音、好きですけどね。
操作性はかなりシンプルなので、安心して使うことができるでしょう。価格帯もリーズナブルなので、好みさえ合えばコスパの良いエフェクターです!
ぜひ動画を見たり、試奏してみたりして、好みかどうか確かめてみてください。
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9位:Animals Pedal / Relaxing Walrus Delay
Animals Pedalはハイクオリティなサウンドとリーズナブルさから注目を集めているエフェクターブランドです。
この「Relaxing Walrus Delay」も、シンプルな機能で非常に扱いやすいデジタルディレイ。音質も申し分ありません。
デジタルディレイですが、音質の傾向としてはアナログディレイに近いと感じました。具体的には、アナログ特有の劣化感はあまりないけれど温かみを感じるサウンドです。
デジタルとアナログのいいとこどりをした印象なので、今使っているディレイにしっくりこない方はぜひ試してみていただきたいエフェクターです。
もちろん初心者の方にもおすすめですよ!低価格かつツマミが少なくわかりやすいので、「まずディレイはどんなふうに使うのか」を学ぶには最適でしょう。
あと、見た目がかわいいですよね。エフェクターボードに組み込んだらきっと「映える」こと間違いなしです。
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8位:LINE6 / DL4
多機能ディレイの代名詞的存在、LINE6から出ている「DL4」です。とにかく機能が豊富!
スタンダードなディレイサウンドはもちろん、エコー効果から逆回転サウンド、ありとあらゆる機能を搭載しています。しかも高音質。
そんな良質かつ多機能なディレイということで、一時期かなり多くのギタリストが所持していた印象があります。今では他メーカーのディレイも多機能モデルが出てきたため、見かける機会は少し減りましたが、それでもまだまだ根強く人気を博しているエフェクターです。
「一台でいろいろやりたい」という人にはかなり向いていると思います!
機能が多い分、最初は使い方に戸惑いがちですが、意外とすぐ慣れるのでそこは安心してください。
また、多機能にしては低価格なので、コスパはかなり良いと言えるでしょう。
難点としてはサイズが大きく、重いこと。一台でいろいろできるからこそではありますが、ボードの大部分を占領することになります。ボードに入るか、入らないか、はたまたこのエフェクターのためにボードを新調するか…いずれにせよ、購入する際はボードの大きさに注意しましょう。
まあ、それを差し引いても、僕からすれば名機であることに違いありません!
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7位:MXR / Carbon Copy M169
温かみもありながら、音の輪郭も割とはっきりした、非常にバランスの良いアナログディレイ。
まさに現代版のアナログディレイと言えるでしょう。
注目すべき機能のひとつに「MOD」があり、これをONにすることで少しゆらぎのある、何とも深みのあるサウンドになります。
とはいえ、それ以外の余計な機能はついていないため、非常にシンプルなエフェクターです。
そのため扱いやすさも素晴らしく、初心者でも感覚的に使えるでしょう。
多機能でなくてもいい!ザ・ディレイと呼べるものが欲しい!という方にはうってつけ。僕自身、よく使用しています。
あと青いLEDが綺麗。ライブ中とか、暗いところでは特にかっこよく見えます。
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6位:BOSS / DD-8 Digital Delay
デジタルディレイの超定番、BOSSのDDシリーズからDD-8のご紹介です。
11種類のディレイモードを搭載しており、デジタルでありながらアナログディレイをモデリングした音も出すことができるほか、リバース機能なども充実。
それでいてわかりやすい操作性になっているため、定番になっているのもうなずけます。
普通にディレイとして活用することはもちろん、WARPやGlitch、Loopといった機能でかなり遊べます。
また、エフェクトをOFF にしたとき、ディレイ音を残すか・残さないかを選択できる、キャリーオーバー・スイッチを搭載しています。ディレイ音が残らないがために、エフェクトを切るタイミングに悩まされている方は地味に多いと思うので、この機能はかなり嬉しいポイントではないでしょうか。
音質についてはモードにもよりますが、非常に素直な印象です。ディレイとして、おおよそイメージ通りの基本に忠実な音です(個人差はあるかと思いますが)。
そのため、誰にでも使いやすいディレイと言えるでしょう。
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5位:TC Electronic / Flashback 2 Delay
コンパクトながら無数とも言えるほど豊富なディレイサウンドを楽しめる、斬新なエフェクターです。
特筆すべき点として、デフォルトの7つのディレイモードの他に使える「Toneprint機能」が挙げられます。
この機能は、ネットに転がっているさまざまなディレイサウンドの中から好きなものを3種類までプリセットとしてダウンロードできるというもので、これによって音作りの幅がグンと広がります。ハモンドオルガンのような音など、ほかとは違った特徴的なサウンドもセッティングできますよ!
しかもネット上には次々と新しいプリセットが追加されるため、ダウンロードすれば半永久的に最新のサウンドを使用できるというわけです。
デフォルトの7つのプリセットについては、全体的にやや硬めで、いわゆる「デジタルっぽさ」がある音です。温かさと太さを感じるプリセットもありますが、こもった感じはなく、明瞭なサウンドといった印象を受けました。
また、最大の特徴として「MASH機能」があります。エフェクターを踏む圧力の強さによって、ディレイ音の各パラメーターに変化をもたらします。
使い方によっては飛び道具のようなサウンドにもなったりと、非常に面白い機能です。
それなりに使っている人は多いエフェクターですが、Toneprint機能やMASH機能を使えば音色は無限大なので、個性的なディレイサウンドを求める方は特におすすめです!
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4位:strymon / El Capistan
テープエコーをデジタルで再現したとされているディレイです。ものすごく忠実に「テープエコーの音」が出ます。
すごいと思ったのが、テープの擦れ具合・汚れ具合もシミュレートしており、それらをツマミで調節可能という点です。要するに劣化の度合いを細かくいじることができるんです。
また、TAPとBYPASSを同時に押し続けると「隠しモード」になり、スプリングリバーブの音を追加したりテープの摩擦やシワなどさらに細かい調節ができます。あまりにも高性能ですね。。
とまあ、さまざまな機能がありますが、いずれにせよ音そのものが良いのは保証します。一度使用してみたら「名盤で聞いたあの音だ!」と驚かれるんじゃないでしょうか。
アナログ感のあるディレイを求めている方には、最高の1台ともいえる代物といえます。曲のシーンに合わせても良いですし、かけっぱなしにしても邪魔にならないサウンドなので、かなり重宝しますよ!
strymonというブランド自体、クオリティ面は個人的にかなり信頼しているのですが、これもまた素晴らしいエフェクターです!
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3位:BOSS / DM-2W
かつて大好評だったアナログディレイ「DM-2」を、現代版として復刻したモデルです。
DM-2のマイルドで温かみのあるディレイを再現できるオリジナルモードと、現代の音楽にもマッチするクリアな音質のカスタムモードを搭載。
楽曲によってオールドなディレイサウンドと、輪郭のハッキリしたディレイサウンドを使い分けたいという方には嬉しいですね。
温かさと丸みがあるだけでなく、独特のオケへの溶け込み方をしてくれるオリジナルモードは、個性のある音でありながらも使い勝手が良いのがポイント。
アナログディレイの中でもいい意味でクセが少ないので、初心者の方でも安心して使えるでしょう。
BOSSからは多くのディレイが発売されていますが(特にデジタルディレイ)、そのノウハウを結集させ、満を辞してリバイバルしたアナログディレイなので、ぶっちゃけ間違いないエフェクターです。
操作性のシンプルさ・音質ともに申し分なく、初心者から上級者まで、全ギタリストにぜひ一度試してもらいたいエフェクターです!
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2位:strymon / TIME LINE
strymonのディレイの中でも、「傑作」の呼び声高いエフェクター。
先ほどご紹介した「El Capistan」がアナログディレイだったのに対し、こちらはデジタルディレイになります。
12種類ものディレイモードを搭載しており、どれもスタジオ録音で使用できるほどにハイクオリティな音質を実現しています。各パラメーターとも細かく調節が可能で、30秒のステレオ・ルーパー機能も搭載。
「普通、エフェクターにそれ使う?」と言いたくなるレベルの、高パワーなプロセッサーを採用していて、高速のデータ処理スピード、解像度の高い美しいディレイ音を実現しています。
そのため限りなく劣化の少ないディレイ音が特徴ですが、あえて劣化させたい人のニーズにも応えた「LO-FI DELAY machine」という機能も搭載しています。
プロの方も納得させられる、そんなハイエンド・ディレイ。やはりそこそこに高価格であることと、機能が多く慣れるまでに少し時間を要することから、個人的には上級者の方に試していただきたいエフェクターです。玄人ほど、きっと感動するはず。
最初にこれ買っちゃうと、感動が薄れてしまいそう…。
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1位:Eventide / TimeFactor
ハイエンド・ディレイとしてまず間違いなく名前が挙がる名機です。2007年に発売されてから、今なお「最高峰」としてプロ・アマ問わず絶大な人気を誇ります。。
音質については完全にスタジオ機器レベル。解像度が非常によくクリアでありながら、温かく深みのあるサウンドはまさに一級品。
機能面はというと、まず2バンク×10プリセットという点が魅力的です。デジタルディレイ・アナログディレイ・テープエコー・リバースといったプリセット(ディレイの種類)を選んだ上で各パラメーターを自由に調節可能。
しかも、それを2つ分セッティングしておくことができ、一度に同時に2つ分のディレイをかけたり、1つずつシーンに合わせて使用することができるのです。
また、モジュレーション機能もついており、コーラスやリバーブ感を付け足した使い方ができるのもポイント。
ここまで聞くと「難しそう」と感じる方が多いと思いますが、使ってみると意外とシンプルでいて、とても便利です。最強のディレイにふさわしい、傑作といえるでしょう。
ここまでベタ褒めですが、唯一欠点があるとするなら高価だという点です。
ただ、ここまでハイクオリティかつ便利なディレイはなかなかないので、「高くて当然」というのが個人的な意見です。初心者というよりかは、上級者でそれなりの予算がある方におすすめします。
逆に、「予算があるなら絶対試したほうがいい」というレベルなので、ぜひ検討してほしいです!
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ディレイの基本的な使い方
これからディレイを買ったとして、ちゃんと使えるか不安だわ…
大丈夫!思っているよりかは簡単だよ!
ディレイは基本的に以下のパラメーターを調節して使用します。
- ディレイタイム:原音からディレイ音が出るまでの時間を調節
- フィードバック:ディレイ音の繰り返しの多さを調節
- エフェクトレベル:原音とディレイ音のボリュームバランスを調節
機種によって名称が異なりますが、この3つが基本的なパラメーターとなります。
これらをそれぞれ調節し、好みのディレイサウンドを作ります!
ディレイを使う際の注意点
ディレイを手に入れて、いざ使う際、注意しておきたいことが2つあります。
それは、エフェクターを繋ぐ順番と、電源についてです。
それぞれ詳しく解説するので、あらかじめ知っておくと良いでしょう。
ディレイはエフェクターの中でも後ろのほうに繋ごう
エフェクターを複数持っている場合、ギターとアンプの間にそれらを繋いでいくのが一般的ですが、「どういった順番で繋げばいいのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。
ディレイやリバーブといった空間系エフェクターを繋ぐ際、基本的には最後のほう(アンプ側)に繋ぐのが鉄則です。
理由としては、たとえば歪みエフェクターより前側(ギター側)に繋いでしまうとディレイのかかった音に対して歪みがかかってしまうためです。
それにより、音がとてつもなくぼやけ、せっかく設定したディレイタイムや繰り返しが聞き取りづらくなってしまいます。
同様の理由で、アンプの歪みを使う場合はセンド・リターンを使用してディレイを繋ぐことをおすすめします。
ディレイの電源はコンセントから取るのがおすすめ
エフェクターは機械なので、使うためには電力が必要です。
多くのエフェクターは電池駆動とコンセントどちらでもOKで、もちろんディレイもこの限り。
しかし、ディレイを使用する際はコンセントから電源供給することを強くおすすめします。
なぜなら、ディレイは電力の消費が激しく、電池駆動だとあっという間に電池切れになってしまうからです。
当然、機種によって差はありますが、一般的には歪み系の5倍程度の消費電力なんです。
そのため電池で使っていると、リハーサルスタジオなどで練習している最中に電池が切れてしまうことなんかがしょっちゅう起こるわけです。そのたび電池交換するのは非常に面倒。
ましてやライブ中に電池切れを迎えてしまったらと思うと、最悪な気分ですよね。
最悪の事態を防ぐためにも、ディレイの電源はコンセントからとるのがおすすめです。
ちなみに、コンセントから電源供給する際は専用のアダプターを使いましょう!
また、コンセントの電源から複数のエフェクターを使いたいなら、「パワーサプライ」というアイテムがあるので検討すると良いでしょう。
どうしても電池で使いたいのであれば、予備の電池はお忘れなく!そしてライブ前は必ず電池交換しておいてくださいね。
ディレイを使って音作りに幅を持たせよう
今回はディレイについて詳しく解説するとともに、おすすめの機種を11個ご紹介しました。
ディレイは使えるシチュエーションも多いので、ぜひ持っておきたいエフェクターです。
今回ご紹介したディレイは、実際に僕が使ってみて非常に扱いやすいと感じたものを厳選したので、自信をもっておすすめします!
ディレイを検討中の方の参考になれば幸いです。