エレキギターの音作りを研究していたり、今の音に満足できていないギタリストは少なくないでしょう。
そんな方にぜひ試していただきたいのが、シールドの見直しです。
なんで今更シールドを見直すの?もう持ってるよ?
僕自身シールドを変えたらしっくりくる音になったからだよ。賛否両論あるだろうけど、僕はシールドによって音はかなり変わる印象があるんだ。
僕の知り合いにも、音を良くするためにギターやエフェクターをいろいろ試すものの、意外とシールドに関して無頓着で盲点となっている人が多いんですよね。
エレキギターを弾くならほとんどの方が持っているであろうシールドですが、これを変えることで「結構音が良くなった」なんてケースはよくある話なのです。
でも、シールドって種類がたくさんあるよね?どう検討すればいいのかわからない…
大丈夫!これまで僕が使用したことのあるシールドの中で、特に良かったと思うおすすめのシールドを紹介していくから、その中から「自分に合いそうだな」と感じたシールドを試してみて!
約15年のギター人生の中であれこれシールドを試した僕なりのおすすめなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
音作り改善のお役に立てれば幸いです!
おすすめのギター用シールド6選!
それではおすすめのシールドをご紹介していきます!
今回の選定基準は以下の通り。
あくまで「音作り」の観点からおすすめのシールドをご紹介していきます。
BELDEN ( ベルデン ) / 8412
パワフルな中低域が特徴的なBELDENの8412。多くのプロギタリストが使用しています。
骨太なサウンドを求めている人にピッタリなシールドです。
ガツンと歪ませてパワーコードを弾いたときの気持ちよさは随一!太くてヌケの良い音ですね。
かといってブーミーすぎずまとまり感があるので、アンサンブルの中でも他を邪魔しない音作りが可能です。
逆にクリーントーンだとちょっと力強さが気になることもあるので、やはりパワーのある歪みの音を軸にして音作りしたいという方におすすめです。
【管理人による評価】
パワフル:
クリアさ:
音質:
耐久性:
おすすめの人:ガツンとした歪みサウンドを求める人
BELDEN ( ベルデン ) / 9395
同じくBELDENから、9395です。
8412が中低域重視なのに対し、9395はフラットめ。スッキリとしたサウンドが特徴です。
歪ませることはあってもそこまでガッツリではない人や、クリーントーンが主体の人に特におすすめです!
パワー面では8412ほどではないものの、その分きれいな音を出したい場合にうってつけですね。
ギター本来の音をストレートに表現できるので、音作りもしやすいでしょう。
【管理人による評価】
パワフル:
クリアさ:
音質:
耐久性:
おすすめの人:クセのないストレートなサウンドを求める人
OYAIDE ( オヤイデ ) / G-SPOT Cable
紫色のケーブルと金メッキのプラグがなんとも特徴的なシールド。
中高域にハリがあり、低域も程よく出てくる、ギターのおいしいポイントを押さえたすばらしい音質です。
くどくない程度に粘りとコシがありつつ立ち上がりの良いサウンドで、あらゆるプレースタイルに合うと思います。歪ませてもクリーンでも気持ち良いです。
輪郭がはっきりとしており、コード弾きでも一音一音がクリアに聞こえてきます。アンサンブルの中での音抜けと溶け込みのバランスも良い。
初めて使用したとき感激したのを覚えています。あれからいろんなシールドを使いましたがなんだかんだで今も愛用しています。手放せません。
どんなギターでも、どんなジャンルでも活躍できると思いますが、特にシングルPUとの相性は最強だと思っています。
【管理人による評価】
パワフル:
クリアさ:
音質:
耐久性:
おすすめの人:明瞭なサウンドが欲しい人、音抜けと周りとのアンサンブルを両立したい人
Providence ( プロビデンス ) / Z102 model
国産メーカーのプロビデンスから「ライブ用」として販売されている、ちょっと異端なシールド。
プロビデンスのシールドは価格帯も種類もかなり豊富にラインナップがある中で、Z102はややお高めです。
ただ、高いだけのことはあって、音質と音抜けはかなり良いです。特に音抜けに関しては、僕が使用した中でもダントツでした。
歪ませても、クリーンでも、とにかく音の粒立ちがきれい。
おそらく高音域を重視して作られたのかな?という印象ですが、突き刺すような耳に痛い音とは違い、「きらびやか」「クリア」という表現が合うサウンドといえます。
【管理人による評価】
パワフル:
クリアさ:
音質:
耐久性:
おすすめの人:今の音抜けに不満がある人、きれいな音が欲しい人
CUSTOM AUDIO JAPAN / ILシリーズ
多くの音響機材を出しているCUSTOM AUDIO JAPANが、「原音に忠実な音」の再現を目指したと謳っているシールドです。
そういうだけあって、クセのない素直な音が出る印象があります。裏を返せば、音の良さはギター次第となるシールドとも言えるでしょう。
出音のレスポンスが良く、速めのテンポでカッティングをする際などもストレスなく演奏できます。
また、今回ご紹介しているシールドの中でも比較的安価なのが特徴。「しっかりしたシールドが欲しいけど、高いのは手が出せない…」という方にピッタリです!
【管理人による評価】
パワフル:
クリアさ:
音質:
耐久性:
おすすめの人:音質にこだわりつつも、できるだけ安くシールドが欲しい方
Free the tone / CU-6550STD
近年爆発的な人気を誇り、プロでも多くの方が愛用するようになってきたFree the toneのシールド。
特徴がないのが特徴です。
何言ってるの?と思われるかもしれませんが、特徴がないというのは「ギター本来の音を限りなく自然な形で出すことができる」という意味です。
全音域がバランス良くフラットに出るので、シールドで変にどこかの音域をブーストしたくないという方にとっては最適解でしょう。
どんなジャンルにも合う、オールラウンダーです。
一般的なシールドと比べケーブルが細いのですが、耐久性は抜群。多少長くても音痩せは全然ありませんし、ノイズにも強いです。
ちょっとお高めですが、このシールドなら満足度もきっとかなり高いはず。
【管理人による評価】
パワフル:
クリアさ:
音質:
耐久性:
おすすめの人:自然でクセのない音がほしい人、いろんなジャンルを演奏する人
シールドの選び方
シールドを選ぶ際、どんなことを気にして選ぶべきなのかをまとめました。
あらかじめ知っておくことでスムーズに選べるのはもちろん、失敗を防げます。
プラグの形に注意!
シールドの両先端についているプラグには2種類の形があります。
「ストレートプラグ(S)」と「L型プラグ(L)」です。
ストレートはどんなジャックに対しても入れることができる万能型な反面、プラグ部分に負荷がかかりやすいのがネックです。
その点、L型は負荷が多少かかりにくくなっていますが、ギターやアンプによっては物理的に差し込みにくいこともあるのが特徴。
たとえばストラトキャスターとレスポールにそれぞれシールドを接続する場合を比較すると、ストラトはボディの正面に接続部分があり、レスポールはボディ側面に接続部がありますよね。
そのため、ストラトだとストレートのプラグ、レスポールだとL型のほうが接続しやすく見た目も良いです。
シールドを購入する際、パッケージやネットの説明を見ると「S/S」「S/L」「L/L」という表記があるので、よく確認しましょう。
- S/S:両先端がストレート
- S/L:片方がストレート、もう片方がL型
- L/L:両方ともL型
何に接続するのかをしっかり決め、必要なプラグ形状を見極めてから購入するようにしましょう。
用意する本数を考えておこう
たとえばエフェクターを使うなら、最低でも2本のシールドを使いますよね。
この場合、せっかくシールドを買うのなら両方とも買い換えることをおすすめします。
え、シールドって統一するべきなの?
統一するべきとは言わないけど、たとえば1本が良いシールドでもう1本が安物だと、せっかく良いシールドの音が伝わっても安物シールドで台無しにすることになっちゃうこともあるんだ。
途中まで綺麗なホースで流してた飲み水が、途中で汚いホースを通って出てくるみたいなこと?
うん、そんな感じだよ・・・
(例えがなんか嫌だ・・・)
アンプ直じゃない人は、出音の品質を保つためにもできれば信頼度の高いシールドを複数用意しましょう。
長さは音質に影響する
シールドは長さが長いほど高音域成分の劣化や、信号が伝わるまでの時間に影響がでてくると言われています。
そのため「必要以上の長さはいらない」というのが鉄則です。
基本的には家弾きメインの方は3m、ライブや練習でエフェクターを使う方なら3〜5m、アンプ直で演奏する方やライブでよく動く場合は5m以上のものを使うと良いでしょう。
購入したシールドを長持ちさせる方法
シールドは消耗品です。
使っているうちに断線したり、プラグが機能しなくなることもあるので、そういった不具合が出た場合は修理するか新しいものを購入する他ありません。
ですが、「せっかくなら少しでも長持ちさせたい」というのが誰しもの本音でしょう。
そこで、シールドをちょっとでも長持ちさせるためのコツをご紹介します。
巻いて保管すべし
シールドは基本的に巻いて保管することをおすすめします。
ぐちゃぐちゃに保管してしまうと断線してしまうリスクが高まります。
あと、玉結びも負担がかかるのでやめましょう!
取り出すときに絡み合ったシールドをほどくのもストレスですから、なるべく丁寧に巻いた状態で保管しましょう。
基本的には「八の字巻」という巻き方が業界全体での暗黙の共通認識となっています。
なるべく踏まない
ギター演奏時、ついつい踏んでしまうこともあるシールド。
でも踏むことで断線リスクが高まることは、考えなくてもお分かりですよね?
あー。たしかに踏んじゃうことあるなー。
ぶっちゃけ多少はしょうがないと思うけど、なるべく踏まないように意識はしておこうね。
とにかく演奏中にシールドは踏まないように気をつける!
ケーブルの導線を工夫するとよいでしょう。
定期的にプラグを拭く
プラグ部分は音の信号の出入り口。かなり大事な部分なのですがあまり気にしていない人も多い印象です。
汚れなどが付着していると音質劣化にもつながる可能性があるので、定期的に拭き掃除等で汚れをとってあげましょう。
予想以上に汚れていたりして、ビックリするかもしれません(笑)
今回紹介したシールド一覧
以上、おすすめのシールド紹介とシールドの選び方などを解説しました。
シールドによって特徴があり、音がはっきり変わるので、これまであまり関心のなかった人もこれを機に検討してみてくださいね。
僕自身これまで15年近くかけて数多くのシールドを使用してきたので、きっと悩まれている方のお役に立てるのではないかと思います。
よかったら参考にしていただき、音作り改善を目指しましょう!