こんにちは!管理人のちん兄です。
バンドがある程度育ってくると、物販の展開を視野に入れる必要があります。いわゆるバンドグッズの販売ですね。
グッズはバンドにとって大きな収入源にもなりますし、加えて上手に展開していけばグッズが良質な口コミを呼ぶ可能性、さらにはファンの増加にも期待が持てるためです。
しかし、「これから物販を始めたい!」とは考えていても、「まだ自分たちには早いかも?」とか「何を作るのが良いんだろう?」と悩んでしまってなかなか動き出せないバンドは数多く存在します。
僕も経験があるのですが、ただやみくもに制作してもお客さんの反応が全くなかったり、売れたとしても予想していたより売れずに在庫をたくさん抱えてしまったり、意外と難しいんですよね。
そこで今回は、どれくらいバンドとして育っていれば物販を展開しても良いのか、そして失敗しない作り方を僕なりに解説していきたいと思います!
ぜひ参考にしていただき、効率よく、そして満足いくグッズを展開してもらえたら幸いです。
グッズを売るメリットとは?
まず、そもそもなぜ多くのバンドがグッズを作る傾向にあるのかを考察していきましょう。物販にはどんなメリットがあり、世のバンドはどういった目的でグッズ制作をするのでしょうか?
収入源として活用できる
大きなメリットとして、バンドの収入に直結するというメリットが挙げられます。
基本的に、事務所などに所属していないバンドは一般企業やアルバイトのように安定した収入を得るのが難しい傾向にあります。
例えばライブでチケットノルマを課せられるケースが多いですが、それを達成できたとしてプラマイゼロ(厳密には機材費などとられるためマイナス)です。それを超えた分が収入としていただけることになるわけですが、ライブハウスによってはハーフバック制(ノルマを超えた集客×チケット代金の半分がバンドの懐に入り、もう半分はライブハウス側の利益に充てられるシステム)だったりして、集客がよっぽど上手なバンドでなければチケット代だけで満足できる収入を得ることは難しいでしょう。
となると、バンドでもう少し収入を増やしたいと考えますよね?そこで多くのバンドは「グッズを販売することで収入をできるだけ稼ぎたい」といった思考のもと、物販を展開します。
ライブに来てくれたお客さん、ネットでホームページに来てくれたお客さんにグッズを売ることで、立派な収入源として活用しています。
口コミになる可能性を秘めている
物販で展開するグッズが、便利なもの・デザインの良いもの・質の良いものだったりすると、買ってくれた人が「このバンドのグッズがすごく良い!」と褒めてくれる可能性があります。
今の世の中ネットでの口コミはバカにできません。芸能人じゃなくても一般人がSNSなどで多くの人と繋がっているため、大きな拡散になる可能性を秘めています。
他力本願になりすぎてはいけませんが、人の繋がりは偉大です。グッズを作るときはこだわりのあるものを作って、口コミにも期待しましょう。
一例を挙げると、今人気急上昇中のKing Gnuはめちゃくちゃグッズに関する口コミが多いです。「普段使いできる上にオシャレなデザイン」「使いやすさが圧倒的」など高評価です。ご本人たちの意図はわかりかねますが、結果としてグッズも宣伝道具として活用しているバンドと言えるでしょう。
ファンとバンドの架け橋になる
さらに、グッズはファンにとってはかけがえのないアイテムとなります。
「好きなバンドを応援したい」「バンドとつながっている気がする」「ライブをより一層楽しむアイテムが欲しい」・・・人それぞれ理由はありますが、バンドグッズを手に入れることでより親近感を持ってくれるというメリットがあります。
楽曲だけじゃなく、グッズでもファンの心を掴んで離さない工夫ができれば、バンドとして大きな武器になります。
物販を開始するタイミング
物販展開のメリットがわかったところで、今度はどのタイミングで物販を始めるべきかを考えていきましょう。
先に結論から言います。物販がないバンドは今すぐ作るべきだと考えています。
いくつか理由がありますので、一つずつお話ししますね。
他のバンドに見劣りしない・ライブ会場でのアピールに繋がる
あまり他のバンドを気にしすぎるのもどうかと思いますが、多くの一般の方はどうしても比較してしまう傾向にあります。
ライブに来た人にとって、会場で物販コーナーがあるバンドは「お、物販もやってる」と意識が向きます。そんな中、逆に物販がないと「このバンドは物販がないから人気ないのかな?」「物販がないってことは結成して新しいバンドか」と思われることがあります。
つまり物販が無いとライブ会場でお客さんへアピールできるチャンスを逃している、と考えられるということです。もちろんライブの演奏が一番のアピールポイントなのでしょうが、お客さんの立場からすれば物販があるバンドの方が人気がある・ベテランという印象が持たれやすくなりますし、物販があればライブ後に物販前へ誘導することでお客さんとのコミュニケーションにも一役買ってくれます。
お客さんへのアピールをするために、物販は非常に大事なんです。早く作った方がいいと思いませんか?
ファンを獲得できる・リピーターになってもらえる
物販展開のタイミングを迷う理由の一つに、「まだファンが少ないのに作っても意味ない」と考えている点があります。
たしかに既存ファンが少ないと売れ行きも悪くなることは否めません。しかし、先述した通りグッズがきっかけで口コミが生まれ、バンドとしての知名度が上がる可能性もあります。
すなわち、「グッズが良いから気になった」というきっかけで新規ファンを獲得できる可能性があるのです。
「どうせ売れない」などとは考えずに、グッズで新しいファンを獲得する気持ちで物販展開してみてはいかがでしょうか?
ホームページが充実しているように見える
ライブ会場での話をたくさんしましたが、ホームページでも同様のことが言えます。
ホームページにグッズ販売の項目があるだけで、見てくれた一般の方は「グッズも展開しているからしっかり活動しているバンドなんだな」という印象が強く残ります。
せっかくホームページに訪れてくれた人からいい印象を持ってもらうためにも、物販展開をしてホームページ上にも載せていきましょう。
売り切れにするという目標が立つ・売り切れると箔が付く
グッズ作成はやり方によっては在庫を抱えるリスクがあります。しかし、あえて作ってしまうことで頑張って活動して売り切れにしようと考えて動けるというメリットもあるのです。
ちょっとした危機感から、バンドに本気になれる。かくいう僕も、グッズを作ってからバンドを頑張りましたね。今思えば作る前はグダグダやっていたような気がします(笑)
ちなみにグッズを作成するときには、ロットと言ってどれくらい作るかを業者に注文するのですが、これを無理のない数字にコントロールすることで在庫リスクは下がります。ただロットが少ないとそのぶん1つあたりの制作費が高くなるので、在庫リスクと制作費の両方面から折り合いのつく数字にする必要があるという注意点だけ覚えておきましょう。
また、売り切れにすることで、ある意味バンドに箔がつきます。いくつ作ったかなんてバンドメンバーしか知りませんので、少なめに作って、売り切れたら「Sold out」と表記しておけばパッと見「人気があるバンドなんだ」と思わせることも可能です。ちょっとしたテクニックですね。
どんなグッズを作るべき?
ここからは、どんなグッズを作るべきかを考えていきます。
王道なものから一風変わったものまで、アイデアはあなた次第ですが、ここでは一般的なものの中おすすめグッズをお話しします。
ただ!その前に!!
グッズを作る目的を考えておくことが大切です。
というのも、収入を重視しているのか、口コミを重視するのか、目的によって作るものや価格設定が変わってくるためです。
Tシャツは王道かつ利益率高め
収益に重きを置くのであれば、原価が低めで売値が高めに設定しやすいアイテム、なおかつ売れやすいものがベストです。
絶対というものはありませんが、Tシャツが王道です。
利益率が高めに設定できますし、日常的に使いやすいデザイン・インパクトのあるデザインなら広告効果にも期待できます。
また、ファンにとっては着用することでバンドとの親近感を感じられたり、ライブでより楽しめるグッズとして使えるアイテムになります。
作り手としてもデザインが思いつきやすいです。
さまざまな観点で、おすすめのグッズです。王道ですが。
タオルはライブや日常で使えるグッズとして人気
Tシャツより利益率は低めになりますが、タオルもおすすめです。
日常的に使うことが可能ですし、ライブでも首に巻いたり振り回したりと何かと使えるアイテムです。売り値がTシャツよりも安めに設定しやすいため、手が届きやすく人気があります。
難点はTシャツよりもデザインが難しいこと。センスあるメンバーがいればいいですが、タオルのデザインって案外思いつきにくいものなんですよね〜、僕だけでしょうか?
ステッカーや缶バッチは気軽さから買ってくれる
ステッカーや缶バッチは、日常的に使えるかというとそうでもありません。
利益率もそこまで良くないことが多いです。
が、ファンにとっては結構人気があるアイテムです。それに値段が安いから気軽に買ってもらえることも多いです。収益重視ではなく売り切れ目的にするのがおすすめ。Tシャツやタオルよりは少なめに生産してさっさと売り切れる量を作ると効率的です。
ある程度人気があればパーカーも食いつきがある
ライブ動員が安定して、余裕で毎回ノルマの倍くらいの集客ができていれば、パーカーもおすすめです。
日常的に使えるアイテムですし、利益率も高めです。
動員があったら作った方がいいというのは、生産コストが結構高くつくからです。あまり動員がない初期は、無理して作ると大怪我になりかねませんので注意が必要だと認識していただければと思います。
ポンポン売れれば、稼ぐという観点ではかなり有効です。愛着が湧くアイテムでもあるので、ファンも喜んでくれます。
客層が女性多めならトートバッグが最強説
バンドグッズとしてはちょっと変わり種っぽくなるかもしれませんが、お客さんが女性多めならトートバッグが意外と人気あります。
バンドらしさを出しながらも日常で使えるデザインにすることで、案外爆売れするんですよ・・・。
広告効果も期待できますし、女性をターゲットにする前提なら絶対作っておくべきアイテムかと。
このように男性のみで構成されたバンドだと発想がないアイテムって多いと思います。ガールズバンドのグッズのラインナップを研究するのも、何かヒントが得られる可能性があるのでぜひ!
音源・CDは???
CDはどうなの?と思った方、多いんじゃないでしょうか。
正直に言うと、もう今はCDは作らなくてもいいと思います。作るとしても形あるものとして欲しがってくれる熱狂的なファン向けに必要最低限の生産で問題ありません。
特に最近の若い方は、CDを再生・取り込みできる機器を持っていない人も珍しくなく、買ってくれる母数がどんどん減ってきています。
たしかにバンドとして音源をCDというパッケージにしたい気持ちは痛いほどよくわかるんですが、本当に売れにくくなっています。個人的に2019年現在で最も在庫が発生するリスクが高いのがこのCDです。
ただ、中にはCDが欲しい方、買ってサインを書いて欲しい方もいます。そういった方のことを考えるのなら必要最低限だけ作ることもありだとは思いますが、この場合は利益は求めない方がいいでしょう。
となると、物販に音源が無くなる・少なくなりますが、楽曲は売れないってことなのか?と言われそうなので、楽曲の売り方についてはまた別の記事を書きます。長くなるので。
ここで言えることとしては、自分のバンドのネットショップでダウンロード音源を販売したり、配信サービスへの登録などから楽曲の販売ができます。どんな売り方をするかで還元率も変わってきますので注意が必要です。
近いうちに詳細を別記事で書きますね〜!
グッズの作り方
では、作りたいグッズが決まったらどのように作るのか?これを説明します!
一番簡単なのは、デザイナーさんに外注すること。イメージを伝えればそれに沿ったデザイン案を作ってくれるので、相談しながら決めて、出来上がったデータを業者に送って生産数を決めて、到着を待つ。これだけです!
ただ外注の場合、デザイナーに当たり外れがどうしてもあります。いいデザイナーを見極めるために、今までの実績などを参考にして、評判なんかもチェックしてから依頼するのが吉でしょう。
逆に、全て自分たちでやってしまいたいのであれば、メンバーの誰かがデザイナーとして作りましょう。
基本的に多くの業者はイラストレーターで作ったaiデータをもとに受注を受けて生産していきます。なのでイラストレーターは必需品になってきます。お高いので、デザイナーとして頑張る覚悟がなければやめておきましょう。ただ、自分たちの好きに作れるのは気楽なのでいいですよ。
僕はイラストレーターを持っていたため、自分たちで全てのグッズを作っていました。デザイナーを雇うお金も安くはないですからね。。。
おすすめの業者は、オリジナルプリント.jpです。比較的安く、品質も良く、早く納品してもらえますし、イラストレーターを持っていなくてもサイト上のデザインツールでデザインを作ることも可能です(もちろんイラストレーターでの入稿も可能です)。
また、ラインナップも幅広いため、非常に使い勝手のいい業者です。少なくとも先ほどご紹介したアイテムは全て作ることができますよ。
似たようなグッズ制作の業者がたくさん存在しますが、オリジナルプリント.jpはその中でも信頼できて仕事が丁寧な業者だと思いますので、ぜひ活用してみてください。
グッズ制作に取り掛かる前に
最後に、グッズの生産を始める前にやっておくといいことをまとめました。
サラッと読んでみてくださいね。
まとめ
いかがだったでしょうか?グッズ・物販展開のメリットや作り方などご紹介しました。
まだ物販を設けていないバンドは今すぐ作った方がいい、これが僕からの答えです。
充実したバンド生活を送るためにも、収入のためにも、ファンを喜ばせるためにも、グッズはあった方が確実にいいと思います。
ぜひ、この記事を参考にあなたなりの物販を展開していってくださいね。成功を心から願っています!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!