音源を作ろう!レコーディング方法や準備すべきものまとめ

レコーディングのタイトル画像バンド

こんにちは。管理人のちん兄です。

バンドをやっていると、必ず訪れるであろう音源制作。あなたはもう経験したでしょうか?

音源を作るためには、録音、すなわちレコーディングという工程が必然となってきます。そしてこのレコーディングをどのようにやっていくかで、音源のクオリティに差が出てきます。

せっかくレコーディングするのなら、最高の演奏で納得いく出来映えのものを作りたいですよね。でもなかなか上手くできないと悩む方も多くいらっしゃいます。

あなたは、『レコーディングは未経験でどうすればいいかわからない』、『何度か経験しているけれどもっと良い作品を作りたい』…そんな思いを抱いてはいませんか?

そんな方たちのために今回は、長い間バンドに所属してこれまで何度もレコーディングを経験した僕から言える、レコーディングについての知識やノウハウ、豆知識を徹底的にお話ししていきたいと考えています!

レコーディングの方法、費用、必要なもの、などなど、これを読めば基本的には全部分かるようになっています!

ぜひ一度読んでいただいて、役に立てていただければ嬉しい限りです。

スポンサーリンク

レコーディングする上で何を重要視するかを考えよう

考えている人とそれを見つめる人の画像

さて、それではレコーディングについてお話をしていくわけですが、具体的な話の前に、ちょっと考えて欲しいことがあります。

それは、レコーディングに何を求めるのか?

優先順位と言ってもいいかもしれません。

どういうことかというと、ひとえにレコーディングと言っても、かかる費用(かけられる費用)・クオリティ・何日かけられるか・曲数などがバンドごとに違います。

そりゃ誰だって有名アーティストのクオリティで、日数をかけずにできるだけ安く作れたら嬉しいですよ?でもそんな甘いものではないのです。

ですから、まずはレコーディングする上で何を大切にするのか優先順位を決めましょう。予算が限られていて絶対に安くやりたいのか、クオリティを重視したいからお金と時間はある程度かける覚悟なのか、しっかり考えてみてください。

あくまでも個人的な考えですが、予算はかければかけるほどクオリティに結びつきやすいです。(必ずしもそうとは限りませんが、ある程度は比例していると考えています)

そして、できる限りクオリティを求めたほうが、あとあとバンドとしての武器になり得ます。

よく『最初だからクオリティよりも安さ重視で…』という方を見かけますが、そこを妥協することで商品価値を捨てているも同然なんです。

そんな音源を売られたり配布される側に立って考えてみてください。いらなくないですか?しかも聴いた時に残念な気持ちにしかなりません。。

宅録(後述します)をしっかりできるとかなら話は別ですが…。

とはいえ、予算にも限度はありますから、そことの折り合いをどうつけるのかがミソになります。

レコーディングの方法!

意気込む画像

レコーディングにはいくつか方法・種類があります。どのやり方をするかで費用やクオリティ、日数が大きく変わってきます。

代表的なレコーディング方法をご紹介しますので、参考になれば幸いです。

リハスタ一発録り

数あるレコーディング方法の中でも初期費用を含めたら一番安く録音できる方法です。

よく練習等で利用するリハーサルスタジオで、スタジオ常設の録音設備を使ってレコーディングします。

このやり方のメリットは費用が抑えられること。これが一番のメリットでしょう。

いつもの練習のようにメンバー全員で演奏するため、バンド特有のグルーヴ感が出やすいことも長所ですね。

しかしながら、デメリットも大きいです。

音質面、つまりクオリティに関してはかなり低くなってしまいます。というのも、スタジオ常設の録音機器で全員で一発録りするとなると、音量バランスの調整が非常に難しいのです。

一度録音して、再生して、バランスがどうかをチェックして、録音して…の繰り返しが必要となってくるのですが、この後お話しするレコーディング方法が録音後に音量レベルを調節可能なのに対して、リハスタ一発録りではその場での音量調整が音源に直結してしまうため難易度がとても高いです。

音量以外にも、パンニングというどの方角から演奏が聴こえるかを1楽器ごとに決められる機能があるのですが、これの扱いもかなり困難です。ヴォーカルのリバーブなんかもその場でエフェクトを掛けていかなければならないという難点もあります。

結果として、どうしても他のやり方に比べるとクオリティ面は落ちてしまう傾向にあります。

お客さんに買ってもらう音源としては、正直おすすめしない方法です。『なんだこりゃ』と言われること間違いなし。

参考までに、僕は新曲を作るためにスタジオ入ったりライブに向けたリハーサルをしているときによくこの方法でレコーディングしました。家に持ち帰ってチェックして、という活用をしましたが、この方法でCDや音源といった商品にしたことは一度もありません。

宅録

最近では宅録で音源を作る方も増えました。言葉の通り、自宅で録音するという手法です。

初期費用として、パソコンや編集ソフト(DAW)、インターフェイス、マイクといった機材代がかかりますが、一度買ってしまえば家でできてしまうという非常にお手軽なレコーディングともいえます。

メリットはいくつかあります。

自分たちの好きなようにレコーディングやミックスができる

時間に縛られずのびのびレコーディングできる

レコーディングそのものにはお金がかからない(完全な宅録の場合)

逆にデメリットとして、

レコーディングやミックス、マスタリングに関しての素人だとあまりクオリティは望めない

家に防音設備がないとヴォーカルやドラムの生録りは不可能なため、スタジオの併用も視野に入れる必要がある

DAWやマイク、インターフェイスの費用自体はそこそこ高い

このようになるかと考えます。

手軽に自分たち好みの音源を作るという目的には向いていますが、その反面、それを実現する技術を持っていないと難しいと言えます。

僕も経験があります。防音設備のある家は持っていないため、レコーディングスタジオに機材を持って行ってセルフレコーディングしたことがありますが、最初はかなり難易度が高いです。レコーディングも、ミックスも。

知識はかなりついたため、めちゃくちゃ勉強になりました。マイクの立て方が超重要だとか、コンプのかけ方がすごく難しかったりだとか。しだいにプロとまでは行かずとも、そこそこクオリティのある音源はできるようになりました。

しかしながら、アーティストとしてプロを目指すのであれば録音の技術そのものはそこまで必要ないのでは?というのが僕の考えです。

プロアーティストになればプロのレコーディングエンジニアと関わりを持って、一流の音源を作ってもらえるのですから。

なので、レコーディング技術にも興味があって知識を身に付けたいという方は、今後のために宅録に挑戦する価値はあるかと思います。

自分がレコーディングエンジニアとして成長してしまえば、今後は自分たちの音源制作がかなりラクに出来ますからね。

ということで、宅録は『技術が無ければ難しいが、技術があればバンドがラクになる、ただし甘くはない』、このように考えていただけたらと思います。既にメンバー内にレコーディングに精通する人間がいるのであれば、かなりおすすめではあります。

エンジニアを立ててレコーディングスタジオで録音

正式な音源を作る上で、最もオーソドックスな方法です

自分たちの演奏をエンジニアに録音・ミックス・マスタリングまでしてもらうわけですが、費用がまあまあかかります。

ただし、やはりその道のプロにお願いするわけですからクオリティは高いものが生まれます。もちろん演奏次第ではありますが。

クオリティを最優先にするのであれば、最もおすすめの方法です。

しかし、エンジニアとの相性が合わないというケースがあり得ますので注意が必要です。理想の音源をつくるためには、自分たちを理解してくれるエンジニアを選ばなければなりません。

エンジニアやスタジオがこれまでどんなバンド・アーティストを手がけたのかを調べるなど、音楽性や方向性が合っていそうだと思える人かどうかを吟味して選びましょう。

ということでエンジニアを立ててのレコーディングのメリット・デメリットは、

メリット

高クオリティが望める

バンドは演奏のことに集中できる

デメリット

他の方法に比べ費用が高くなりがち

初めての場合、エンジニアとの相性が分かりづらい

このようになるかと考えます。

ここまで3つのレコーディング方法をご紹介しましたが、何が正解かは冒頭にお話しした『優先順位』しだいになるため、よく考えた上で決めていただけたらと思います。

それぞれの費用や日数は?

カレンダーの画像

それではご紹介した3つのレコーディング方法について、それぞれにかかる費用や時間がどのくらいなのか目安をお話しします。

リハスタ一発録りの場合

リハスタ一発録りの場合、スタジオ常設の機材を使って録音していきますので、かかる費用はスタジオレンタル代・メディア代のみとなります。

かかる時間に関してですが、準備時間含めても1曲あたり2~3時間もあれば終わるでしょう。ですのでリハスタが2,000円/1時間だとすれば一曲あたり安ければ4,000円ちょっとで録ることができます。

録音方法をあらかじめ学んでおいた方がスムーズですね。また、部屋選びはかなり大事なので、前もって仮レコーディングをいろんなスタジオで試しておくといいです。

宅録の場合

宅録に関してはスタジオ料金が抑えられるぶん、初期費用が必要となります。

PCは持っている方も多いため、ここでの初期費用はDAWとインターフェイス、マイク代として考えます。それぞれピンキリですので一概にいくらと言うのは難しいところではありますが、安く済ませようとするのならトータル3万、逆にしっかりしたものを買うと10万くらいです。(DAWは月額制のものもあります)

ただし、一度買ってしまえばずっと宅録・セルフレコーディングが可能となるため、長い目で見ると安いとも言えますね。

また、レコーディング時間については自分たちの裁量で決められるため、無理のないスケジューリングで行うことができます知識と技術、そして機材さえあれば最強のレコーディング方法といえるでしょう。

エンジニアを立ててレコスタで録音する場合

レコーディングスタジオでエンジニアにお願いしてレコーディングする場合、かかる費用はスタジオ料金+エンジニア代となります。

これまたピンキリにはなってしまうのですが、抑えめの金額にしても1日8時間のレコーディングで4万円ほどにはなってしまいます。やり方にもよりますが、8時間でミックスまで含めて1曲できるか怪しいくらいの時間です。

5,6曲で一週間以上かけるバンドもいます。そうなると20万円以上になってきますので、やはりお金はかかると言わざるを得ません・・・

しかもスタジオを借りて、エンジニアの時間をもらっているわけですから、時間は厳守せねばなりません。延長可能のケースもありますが、お金は高くつきますよ。

しっかりスケジュールを計算したうえでレコーディングに臨みましょう。

なんだか高いし時間にうるさいし、微妙だな・・・と思うかもしれませんが、そのぶん出来上がる音源はクオリティが高いです。無理してお金をかけてでもこのレコーディング方法を実践しているバンドが大半な理由がそこにあります。

レコーディングするときの準備

荷物の画像

では、レコーディングに必要な準備についてお話ししていきます。

レコーディング当日までにやっておくといいこととして、まずはクリック練習。特にドラマーの方はヘッドホンやイヤホンをしてクリックを聴きながら叩くのに慣れておくことをおすすめします。慣れていないと結構手こずるかもしれません。

また、録音中にうっすらガイドとして流す音源を用意するのもいいでしょう。あらかじめbpmを決め、それに合わせて一発どりの録音をしておくなどして作成できます。

ドラマーが「クリックじゃ無理だああぁぁぁぁ!!!!」と叫んだ時にガイド音源を与えましょう。人によってはこのガイドがあるとかなりやりやすいようです。

あとは、歌詞を印刷しておくと使えます。録音しながら書き込めたり、何かと便利です。エンジニアを立てる場合はエンジニアの分も印刷することをお忘れなく。コーラスがどこにあるか記入しておくと文句なしですね。

そして、ギターやベース、キーボードなどは音色ごとに録音できるため、どの曲にどんな音色があるのかを洗い出しておくと当日がかなりスムーズになります

前もって準備すると良いのはこれくらいです。

次に当日。まずは楽器ですね。使いたい楽器、機材は必ず持っていきましょう。

印刷した歌詞や録ったガイドもお忘れなく。

意外と忘れがちなのが、替えの弦やスティックです。レコーディング中にどんどん劣化・消耗していきますので持っていくことをおすすめします。

音源が出来上がったら

喜ぶ男の画像

音源が無事完成したら、あとはCDにするなりサブスクで配信するなり、MVを撮影してYoutubeにアップするなり、好きに使っていきましょう。

どの方法でレコーディングしても、少なからず費用はかかってしまいます。

ですが、音源は出来上がった時点でもうあなたやあなたのバンドの「商品」。販売や集客によって元が取れるようにガンガン活用していきましょう!

費用もさることながら時間もたっぷり使っているわけですから、せっかくなら胸を張って世に出していける音源を作ってくださいね。

この記事を読んでくださった方が、最高の音源を武器に、より充実した音楽活動を送れることを心から願っています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました