多くのバンドマン・ミュージシャンにとっての憧れであり目標として位置付けられているメジャーデビュー。
昔に比べてインディーズの人間ができる音楽活動の幅は広がり、世間へのアプローチ方法がたくさんあるとはいえ、まだまだメジャーデビューを目指す人は多いです。
そんなメジャーデビューする方法について、今回は詳しくお話ししていきます!
読んでいただければ、メジャーデビューするために具体的にどのような行動を起こすのが良いのかが見えてくるでしょう。

こんな人は要チェックです!
- メジャーデビューを目指している、もしくは目指そうと考えている方
- メジャーデビューする方法を知りたい方
- メジャーデビューについて知識を深めたい方
- メジャーデビューする方法が理解できる
- メジャーデビューに向けた活動方針が立てられる
~この記事と合わせて読んでほしい~
メジャーデビューする方法はたった2つ!

メジャーデビューは、メジャーレーベルと呼ばれる大手レーベルと契約し、そこから作品を世に出すことで実現します。
では、どうすればメジャーレーベルと契約を結べるのか?
答えはたった2つしかありません。
1つは、メジャーレーベルと契約できる権利をかけたオーディションに参加する方法。
もう1つは、メジャーレーベルからスカウトしてもらう方法。
これだけなんです。
メジャーデビューを志す多くの人たちが難しく考えすぎている風潮を感じますが、突き詰めると誰もがこのどちらかのケースでメジャーデビューを勝ち取っています。
この2つの大きな違いは、メジャーレーベルに対してこちらからアプローチをするか、向こうからアプローチをしてもらうか。
僕の考えでは、ズバリ、スカウトによるデビューを目指すことをおすすめします。
ここからは、スカウトをおすすめする理由とともに、2つの方法をそれぞれ具体的にお話しします。どうか最後まで読んでいただけたらと思います。
オーディションに参加する

まず、オーディションによってメジャーデビューする方法について詳しく解説します。
オーディションは、おそらくほとんどの人が思いつく手段でしょう。
オーディションにもさまざまな形式があります。ライブのコンテストで優勝など好成績をおさめることでメジャーデビューできるものや、音源あるいはライブで審査を受けるタイプもあります。
昔よくあった、「デモテープを送りつける」のも、この方法に分類されますね。
オーディションの特徴
競争率がとんでもなく高い
世の中にはメジャーデビューを目指す人々が大勢います。シンガーソングライター、ソロボーカリスト、バンド、ユニット、全部合わせたら目眩がするほどの数でしょう。
したがって、オーディションに応募する人数も相当の数となります。オーディションの参加自体は自由にできても、そこで審査を通過できる可能性は非常に低くなってしまいます。
もちろんオーディションに出ないより出たほうが良いに決まっていますが、根気よくエントリーし続けて、報われぬまま諦めていった人は僕の周りだけでも大勢います。
悪徳業者に注意
中には出来レースと呼ばれるオーディション(真偽はわかりません)や、悪徳業者によるメジャーデビューを謳った詐欺オーディションなどもあり、騙される人も多いため注意が必要です。
特に詐欺オーディションは、オーディション商法という名前がつくほど事例が多いため、気をつけてください。
参加をすると普通に審査に通り、メジャーデビューできるのかと喜ぶのも束の間、そんなことは一切なく練習費用や制作費など何かしら理由をつけて金銭を奪われるだけ奪われます。
最終的に連絡が取れなくなって、借金を背負ってしまう人も多いです。本当に許せませんね。
こういった詐欺を見抜くポイントがあります。まずメジャーレーベルは基本的にアーティストにお金の支払いを求めてくることはありません。金銭を要求された時点で、「何か変だな」と疑ってください。
また、オーディションに参加する際に、主催の会社や協力会社をチェックしましょう。会社情報を公開していない場合や、知っている会社がひとつもない場合は、詐欺の可能性が高いです。メジャーデビューのオーディションならば、ほぼ確実に有名な会社が絡んでいるはず。
見抜くポイントがあるとはいえ、こういった悪徳業者の詐欺が数多く存在する以上、オーディションに参加する行為そのものにどうしてもリスクが生じます。
オーディションはおすすめしない
競争率が非常に高いこと、悪徳業者によるオーディション商法がいまだに多く存在していること、この2点から僕としてはオーディションはおすすめしません。
メジャーデビューすること自体、ハードルが高いのは周知の事実ですが、それにしてもオーディションは難易度が高いと言えるでしょう。
よって、僕がおすすめしたいのは、この後紹介するスカウトによるデビューを狙う方法です。
スカウトしてもらう

スカウトとはその名の通り、メジャーレーベルの方に自分たちを見つけてもらい、契約を誘ってもらうことを指します。
オーディションのようにチャンスを掴みに行くのではないぶん、難しく感じられるかもしれませんが、実際の難易度はスカウトのほうが簡単なのではないかと僕は考えています。
その理由や、スカウトの特徴について解説します。
スカウトの特徴
メジャー契約に必要なのは演奏力よりも実績
スカウトと聞くと、「プロ級の演奏力がなければ無理なんじゃないの?」と思われる方が多いです。
しかしそれは大きな間違い。
確かに演奏力が高いに越したことはありませんが、実際に最も重要視されるのは「動員」、つまり「実績」です。
なぜなら、レーベル側としては、より売り上げの立つアーティストをデビューさせたいからです。
演奏力や楽曲のクオリティがいくら良くても、それを世に出して本当に売れるかどうかはやってみるまで分からないため、そんな賭けに出るよりは既に動員のついている実績あるアーティストとの契約の方が安心なのです。
考えてみて欲しいのですが、仮にあなたがレーベルの人間だとして、演奏力が高いけれどライブでお客さん10人のバンドと、特別演奏がすごいわけではないけれど毎回必ずライブに100人規模のお客さんが来るバンド、どちらと契約しますか?
会社として大切なのは、契約したアーティストがしっかりと稼ぎをもたらしてくれるか?だと思います。それを念頭に置くと、きっと誰もが後者の動員が多いバンドを選ぶでしょう。
もちろん曲が良く、演奏が上手いことに越したことはありません。最低限自分たちの音楽を表現出来るレベルは必要でしょう。
しかし、技術と動員が比例するかといえばそんなことはありません。すごくレベルが高いのにファンがつかないバンドは数え切れないほどいます。
そのため、スカウトによるメジャーデビューを目指すなら、動員を増やしていくことが最重要といえます。
ちなみにここで言う動員とは、ライブでどれだけのお客さんを呼んでいるかという数字はもちろん、YouTubeのMV再生回数やチャンネル登録者数、音楽配信でどれだけの再生回数を獲得しているかなど、そのアーティストの実績に結びつくもの全般を指します。
動員すなわち実績を大きく積み上げているアーティストほどスカウトしてもらえる可能性が上がりますので、まずはファンを増やす活動や、先述した実績を積み上げることを優先した活動を心がけるべきです。
集客・宣伝活動こそが、デビューへの鍵となります。
演奏力が実績に結びつくわけじゃないので、そこを勘違いしないように!
スカウトされるためには?
実績さえ積んでいれば、ほかに何かしらの問題がない限りは、おのずとメジャー契約の話が来ます。
僕自身の実例としては、ライブ集客を毎回100人レベルで行なったり(ソールドアウト多数)、キャパ1000人クラスのライブハウスでの公演(これはソールドアウトしていない)をするうちにメジャーから声がかかりました。
他の例としては、ワンマンライブやツアーを成功させることも実績のひとつですし、YouTubeのMV再生回数が各曲10万回ほどいけばかなり強いと言えるでしょう。
スカウトがおすすめな理由
メジャーデビューする方法のうち、このスカウトによるデビューをおすすめする最大の理由は、わかりやすいからです。
オーディションも一見わかりやすいような気がしますが、実際にはオーディション商法が蔓延していたり、正規のルートだとしても母数が多すぎてガンガンふるいにかけられ、残るためには運の要素も必要となってしまう仕組みとなっています。いろんな手段や要素が複雑に含まれているんです。
対してスカウトは、実績を着実に積み上げさえすればデビューできるというわかりやすさがあります。実績を積めば積むほどその可能性は上がっていきます。
しかもその可能性は、半ば運まかせのオーディションに合格するよりもずっと現実的でしょう。
メジャーデビューしたいのなら集客、宣伝を徹底しよう

ここまでメジャーデビューする方法2つを詳しくお話ししてきました。
その中でも僕としてはスカウトによる方法がおすすめであり、その理由や特徴についてもご理解いただけたかと思います。
先述した通り、スカウトされるためには実績を積み上げなければなりません。
では、その実績はどうやって作るのか?というお話をここからしていこうと思います。
実績を作るために必要なもの
どうすれば実績がつくれるのか?
その答えは単純で、
集客・宣伝を徹底的に、かつ正しく行う。これに尽きます。
どういうことか、詳しくご説明します。
ファンが多いアーティストほど、ライブ動員もMVや配信の再生回数も、グッズなどの売り上げも、全てにおける数字が大きくなるのは当然ですよね。つまり、レーベルから見て魅力的な実績を作り出すには、ファンの力が必要不可欠なのです。
そして、ファンをより多く獲得するためには、集客や宣伝を積極的・効率的に行うほかありません。
インディーズだとメディアのタイアップなどといった強力な宣伝方法は難しいものの、ネットを上手に活用することでかなりの数ファンを集めることが可能です。
効率的にファンを増やす集客、宣伝方法が大事
しかし残念ながら、「ネットでの宣伝はもう既に行っている!」という方の中にも、非効率的な集客・宣伝方法をとってしまっているケースがとても多いです。
具体例として、「◯月◯日、△△でライブやります!ぜひ遊びに来てください!」といった宣伝内容ばかりになっているバンドが挙げられます。
この告知の効果としては、既にバンドに強い興味を持っている人に対しては有効ですが、まだバンドをよく知らない人に対しては完全なスルー対象です。ファンを増やす宣伝ではないんですよね(ライブ告知がダメというわけではありません)。
このように、集客・宣伝のやり方にも有効な相手、場所などがあるため、それらを適材適所で駆使していかなければ、効率的にファンは集められません。
詳しくは以下の記事で説明しています。ぜひ読んでみてください。
まとめ
今回はメジャーデビューの方法についてお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事を通しての大きなポイントをまとめました。
- メジャーデビューする方法はオーディションorスカウト
- スカウトされる方が現実的な可能性がある
- スカウトされるには動員など分かりやすい実績が必要
- 実績を作るにはファンを増やす必要がある
メジャーデビューは多くの方が憧れるだけあって、決して簡単なことではありません。
しかし、目標としているにも関わらず、そこに向かって具体的な方法をとれていないバンドやアーティストが多くいらっしゃるため、今回この記事を書きました。
これを読んでくださった方が、しっかりと目標に向かって方針を立てて活動にあたっていただけたら、嬉しい限りです。
メジャーデビューは簡単ではないけれど、断じて夢物語ではありません。頑張ってください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。