バンドでボーカルを務める人なら、これまでに一度くらい「ボイトレ教室に通うべきか?」と考えたことがあるのではないでしょうか。
ただ、多くのバンドマン達は、結果的に「お金がかかる」「自己流で歌えるから必要ない」「面倒くさい」といった理由で、通うことなく歌い続けているケースが目立ちます。
しかし僕から言わせると、ボーカルをやる以上、ボイトレ教室には絶対通うべきです!
たしかにお金がかかりますが、それよりもボイトレによって得られるメリットが非常に大きいからです。
今回はそんなボイトレ教室に通うべき理由や、通うメリット・デメリットの比較を中心に詳しくお話ししていきます。
ぜひここでボイトレ教室に通うことの重要性を知っていただき、今後の音楽活動に活かしていただけると幸いです。
ボーカルがボイトレ教室に通うべき4つの理由
ボイトレ教室ではプロの講師から発声法や歌い方、音程を取る方法など、多くを学んでいきます。
自分一人では気づけなかったことを、プロの目線から指摘やアドバイスしてもらうことができるのです。
これこそがボイトレ教室に通うべき理由なのですが、まだちょっとピンとこないかと思います。なので、ここではより具体的に、通うべき理由をお話しします。
細かく分けると、ボーカルがボイトレ教室に通うべき理由は以下の4つ。
- 自分に合ったトレーニング方法がわかる
- 自分で気づけない歌い方の「悪いクセ」を修正できる
- 歌唱力アップや音域を広げる近道になる
- ライブMCにも良い効果が期待できる
それぞれ詳しく説明していきます。今後あなたがボイトレ教室に通うかどうかを検討する際の判断材料として、参考にしてください。
①自分に合ったトレーニング方法がわかる
突然ですが、ボーカルを務めるうえで、普段から何かトレーニングはしていますか?
ボーカルというのは極端にいえば自分の声や体が楽器にあたるため、ボイストレーニングは定期的にやったほうが良いと言われることが多いです。
一定のコンディションを保てるように、もしくは衰えないようにトレーニングはできるだけ行うべきでしょう。
しかし、これまでボイトレを自分なりにでもやってこなかった方からすれば「トレーニングと言っても何をしたらいいの?」という疑問がありますよね。
また本やWEBサイトなどで得た知識を用いて、普段から自分なりにボイトレを行っている人でも、その方法が「果たして本当に正しいトレーニング法なのか」「自分に適したやり方なのか」分からずにやっているケースは多いです。
最近はYouTubeなどでもボイトレ講義動画が増えてきましたが、それが本当にあなたにとって最適な方法かは不明…。
そこで、直接プロからアドバイスをしてもらえるボイトレ教室が効果的なのです。
ちゃんと歌い方などを見てもらったうえで、プロの視点から「こういうトレーニングをやると良いですよ」と自分に合った練習方法を教えてくれるので、どうすればいいのかが明確になります。
②自分で気づけない歌い方の「悪いクセ」を修正できる
人によっては、自分では全く気づいていないうちに「良くない歌い方」をしている場合や「悪いクセ」が体に染み付いてしまっていることもあります。
この「良くない歌い方」や「悪いクセ」は、素人からすると判別ができないことが多く、知らず知らずのうちに喉や体を酷使してしまっていたり、歌が上手くならない原因になってしまっているケースもあるんです。
たとえば僕のバンドのボーカルは、他の音楽仲間の間でも「歌が上手い」と言ってもらえてはいたものの、本人でも分からずに良くない歌い方をしていたこともあり、ポリープに2回ほど発展してしまったことがあります。
手術することになり、安静にしていなければならない期間があったため、練習はもちろんライブもキャンセル。バンドの活動が制限されました。
全ての人に当てはまるわけではないですが、良くない歌い方を続けていると、最悪の場合は歌うこと自体が困難になってしまうかもしれません。
もしあなたが「良くない歌い方」をしているなら、自分だけでなくバンドメンバーやその他関係者のためにも、修正は絶対にしておくべき。
そして、歌い方のクセについては自分では気づきづらいので、やはりその道のプロにしっかり見てもらうのが一番です。
そのためボイトレ教室に一度通い、歌い方を見てもらうべきだと僕は考えます。
③歌唱力アップや音域を広げる近道になる
ボイトレ教室というと、真っ先に思い浮かぶのが「歌唱力の向上」や「音域を広げること」ではないでしょうか?
実際それらを目的に通う方は大勢いらっしゃいます。
歌唱力にしろ、音域にしろ、自分一人でどうにかしようと思ってもなかなかうまくいかないのは当然です。ボイトレ教室でプロから指導を受けるのが最も近道なのは想像がつくでしょう。
たとえば勉強なんかも、たいがいの人は独学でやるよりも学校や塾の先生や家庭教師に教えてもらったほうが格段に理解が早いですよね。
それと一緒です!
歌唱力といっても、ピッチやリズム感、声のダイナミックさや肺活量、表現力などいろんな要素があり、どれをどう鍛えるべきかは自分で見つけづらいため、ちゃんとした先生のもとでレッスンを受けるのが最適なのです。
また、自宅とボイトレ教室とでは、環境が全く違います。
まず、当たり前ですがボイトレ教室では大きな声を出しても何の問題ありません。さらに、機材やサポートが充実しているという点も嬉しいポイントです。
教室によっては、機材を用いてレコーディングのノウハウも学ぶことができるところも。
一方で、自宅だと大きな音を出しづらい場合もありますし、自分の歌声を録音して練習するにしても機材がボイトレ教室ほど充実している人は少ないでしょう。
こういった環境の違いも、ボイストレーニングの質に影響します。
歌唱力や音域というのは、いきなりその日に身に付くものではありません。個人差はありますがある程度の時間をかけて地道にトレーニングしていく必要があります。
仮にこれからコツコツ50時間のトレーニングをするとして、自宅で一人トレーニングするのとボイトレ教室で講師から質の高いトレーニングを受けるのとでは、50時間後の歌唱力は大きく差が開くことでしょう。
④ライブMCにも良い効果が期待できる
また、歌うこと以外にもボイトレは効果的です。
発声法などを訓練できるので、話し方にも良い影響が出てくるでしょう。
特に効果が現れるのが、ライブMC。
ライブMCでは、バンドの雰囲気やキャラクターを出したり、今後のライブスケジュールやグッズの宣伝など、重要性の高い内容をお客さんに伝えることが多いと思います。
しかし残念なことに、そんな大事な話なのに伝える力が足りなかったり、滑舌が悪くて「なんて言ったのか分からない…」というMCをよく目の当たりにします。
せっかくならちゃんと伝えたいですよね。そのためにも発声には注意していただきたいのですが、ボイトレ教室に通うことでそういった「喋り方の力」もいつの間にか身につきます。
動画配信などをやる方にとっても、「喋り方の力」がつくのは嬉しいポイントだと思います。
こういった「通っておくと思わぬ良いことがある」というのもボイトレ教室のいいところです。
ちなみに、多くのボイトレ教室で「無料体験レッスン」というものを行っています。
まずは無料体験してみることで、ここで紹介したボイトレに通うべき理由が実感できると思います。ボイトレ教室に興味を持った方はぜひ利用してみてくださいね。
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ボイトレ教室ではどんなことを習えるの?
「そもそも、ボイトレ教室ではどんなことを教わることができるの?」という疑問がある方もいるかと思います。
細かい部分は教室ごとに違いますが、主なボイトレ教室で習うことは以下の通り。
- 基礎的な発声法、呼吸法の練習
- ピッチを捉える練習(音痴克服)
- リズム感を鍛えるトレーニング
- 音域を広げるトレーニング(高い音を出せるように)
- 表現力のトレーニング
ボーカルにとって、どれもが大切なトレーニングだと思います。
理想の歌声を手に入れるために、また少しでも早く上達するために、ボイトレ教室に通うことをおすすめします。
ボイトレ教室のメリット・デメリット!
※通うべき人とそうでない人の特徴を紹介※
ここまでボーカルがボイトレ教室に通うべき理由をお話ししてきましたが、おさらいも兼ねてボイトレ教室に通うメリットとデメリットに触れていきたいと思います。
また、あわせて通うべき人とそうでない人の特徴も紹介していくので、自分は通うべきかどうかの参考にしてもらえたらと思います。
ボイトレ教室に通うメリット
まず、ボイトレに通うメリットをまとめました。
前述した4つの理由で説明した内容と被りますが、ボーカリストに必要なスキルや正しい歌い方を中心にプロ講師のもと学ぶことができるのが最大の利点です。
「早く歌がうまくなりたい」
「歌の練習場所に困っている」
「間違った歌い方で事故を起こしたくない」
「声質を改善したい」
という方はピッタリなので、ぜひボイトレ教室の利用をおすすめします。
また、レコード会社と直結している教室ではプロデビューへのバックアップをしていたり、音源配信をサポートしてくれたりと、レッスン以外でも何かと支援してもらえる場合もあります。
ボイトレ教室に通うデメリット
一方で、教室のデメリットはこちら。
最大のネックはお金がかかるということ。「歌ごときに金なんぞ払えるか!」という方は通わない方が良いです。
ただ、WEBサイトなどでトレーニング法を学ぶよりも信頼感がありますし、本などで中途半端に学ぶよりも質の高いレッスンを受けることができるため、上達スピードや確実性を考えるなら教室に通うのが最も良いでしょう。
また、講師から直接教わるため、人とのコミュニケーションは必ずついてきます。
また「人見知りだから気が引ける・・・」という人もあまり向いていないかもしれませんが、そもそもボーカルとしてステージに立つ人間ならば、コミュニケーション能力はある程度あったほうが良いでしょう。
コミュニケーションが苦手な人こそ、その練習も込みだと前向きに考えて、教室に通ってみてはいかがでしょうか。
あとレッスンを受ける以上は、まとまった時間が必要になります。
これをどう捉えるかはそれぞれですが、「あまりにも時間がない」という人は不向きかもしれません。
ただ、レッスン時間や場所に融通のきく教室もあるので、個人的にはそこまで気にしなくても平気だと考えています。
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結論:ボイトレ教室は通った方が結果的に得
メリットとデメリットを解説してみて、僕個人として改めて感じたことがあります。
それは、デメリットを差し引いても、ボーカルならボイトレ教室には通った方が得だということ。
お金がかかる点は、どんな教材よりも確実だし、上達スピードは自己流より遥かに早いため相応の金額でしょう。サポート面などを考えると、別に言うほど高いものでもないと思います。
コミュニケーションについても、今後のことを考えるならできることに越したことはないので、むしろその練習として割り切ればかなり有効。
まとまった時間は必要ですが、自己流トレーニングよりも効率が良いので、同じレベルに到達するために費やす時間を比べると、結果的に教室に通ったほうが最小限の時間で済みます。
そして、プロから直接的に確実なノウハウを吸収できる。
これらを総合的に見ると、通わない方がもったいないとすら感じます。
ボイトレ教室の上手な通い方
ボイトレ教室に通うことの重要性をお話ししてきましたが、仮に「通ってみよう」と思うと、直面する悩みとして「どの教室に通うべきか」が挙げられます。
ボイトレ教室は数多くあるので、選ぶのは難しいですよね。
また、通う頻度や期間にも疑問があるかと思います。
そこで、ボイトレ教室に通い始める際に知っておくべき情報をまとめました!ぜひ役立ててくださいね。
教室選びのポイント
教室選びで特に重要視したいポイントは4つあります。
無理なく通いやすい場所か
まず、教室の場所。前提条件ともいえますが、無理なく通える場所を選ぶようにしましょう。
家から近い、学校や職場から近い、もしくはよく通る位置にある場所がおすすめです。
遠方で通いにくい教室は、それだけでモチベーション維持が難しいので、なるべく通いやすい教室を選んだほうが後々後悔せずに済みます。
コースや講師を選べるか
できれば自由にコースや講師を選べたほうが良いです。
というのも「あなたにはこのコースね!」「あなたにはずっとこの講師がつきますよ!」というシステムだと、本当に教わりたいことが学べないおそれがあったり、相性のよくない先生からレッスンを受け続けるという残念なことになってしまうからです。
そして、そんな自由度のない教室が少なくないのが実情。
せっかく通い始めても、このように目的がズレたり人間的に合わないと、ハッキリ言って時間とお金のムダです。
そのため、コース・カリキュラムや担当講師をこちらから選べる教室に通うのがおすすめです。
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レッスンの日時に融通がきくか
忙しい方は、レッスンの日時に自由度があるほうが良いでしょう。
毎週決まった曜日・時間帯のレッスンとなると通うのが難しい方も多いと思います。
教室によっては毎月WEBサイト等で好きな日時を選んで予約することができるところもあるので、スケジュールに不安がある方はそういった教室を選ぶのがおすすめです。
ちなみに、毎回違う校舎を選べるところもあります。
集団レッスンか個別レッスンか
レッスン体系が集団か個別かは重要です。
それぞれに長所がありますが、おすすめしたいのは個別レッスンです。
個別レッスンだと、講師がマンツーマンで教えてくれるため、レッスンそのものの質が高い傾向にあります。自分に合ったメニューにしてくれるのもメリットといえるでしょう。
また、質問なども個別のほうがしやすく、疑問や不安の解消が早いです。
そのため、総合的にみて個別レッスンはスピーディーな上達につながりやすいです。
一方で集団レッスンの場合、仲間ができることが最大の魅力です。
仲間を作り、互いに切磋琢磨したいという方は集団のほうが向いているかもしれません。
信用できる教室か
ボイトレ教室は大手から個人経営まで幅広く存在します。
それらを吟味するうえで、信用できる教室なのかを見極める必要があります。
噛み砕いて言えば、「果たしてその教室で本当に質の高いレッスンを受けられるのか?」ということです。
輩出した有名ボーカリストや、これまでの生徒数、講師がどんな人なのか、などをチェックすると良いでしょう。
その点、大手のボイトレ教室は基本的に実績がすでにあり、講師陣も精鋭たちが担当していることが多いので安定していると言えます。
逆に、個人経営の場合はよく下調べしながら検討する必要があります。
通う頻度・期間は?
さて、ボイトレ教室に通うとして、どれくらいの頻度・期間で通うべきか悩む方もいるでしょう。
結論から言うと、頻度は月2回以上、通う期間は半年以上を目安にすることをおすすめします。
理由としては、ボイストレーニングの効果があらわれるまでは地道な反復練習が必要となり、月1回・半年未満ではその経過を講師に見てもらうには不十分だからです。
たとえば何か課題があったとして、月1回のレッスンだと課題がクリアできても、できなくて困ってしまっていても、いずれにせよ1ヶ月後まで見てもらえないので、間隔として開きすぎなんですよね。
せめて隔週、つまり月2回は見てもらったほうが良いです!
また個人差はあると思いますが、ボイトレ教室だと上達が早いとはいえ、歌唱力は一朝一夕ではモノにできません。納得いくレベルに到達するまでは、半年から1年ほどと見ておいたほうが良いでしょう。
いくつかの教室を無料体験して比較してみる
ボイトレ教室の多くは、無料体験レッスンを行っています。
要するに、お試しで一度レッスンを受けてみて「ここ良いな〜」と思ったら入会できるというシステムがあるのです。
せっかくそんなお得なシステムがあるのですから、利用しない手はありません。当然、各教室1回きりですが、まずは無料レッスンを受けてみて、雰囲気が合いそうなところを選ぶと良いでしょう。
管理人イチ押しのボイトレ教室はここ!
最後になりますが、僕が個人的におすすめしたいボイトレ教室を紹介します。
いろんな教室がある中で、1つだけ誰かにおすすめするとしたら、僕は「シアーミュージック」を推します。
理由はとにかく、ここで紹介した教室選びのポイントを全てクリアしている点。
全国的に展開している大手ボイトレ教室で、実績は申し分ありません。関東や関西はもちろん、北海道から沖縄まで校舎があるため、通いやすい校舎を見つけやすいのがポイント。
レッスン形態はマンツーマン、講師は相性の良い人を選択できるので、質が高く自分に合ったレッスンが受けられると定評があります。
ちなみに、特にバンド系では有名な「残響レコード」と直結していて、オーディションイベントなどの大きなチャンスとなる舞台や、配信のサポートが徹底しています。
残響レコードは9mm Parabellum Bullet、People In the Box、cinema staff、the cabsなどを手掛けています。
地味に嬉しいのがレッスンスケジュールについて。ケータイやPCから好きな日時や校舎を予約できるシステムなので、無理なく通い続けられますよ。
また、料金が非常にわかりやすく、入会金が¥2,200(税込)かつ月謝が定額なので余計なオプション料金がなく安心です。
例)月4回コース:¥17,600(税込)/月【1レッスンあたり¥4,400(税込)】
もちろん無料体験レッスンを行っているので、気になる方はぜひ一度体験レッスンに行ってみてください!
シアーミュージックの基本情報
レッスン形態 | マンツーマン 講師を選べる |
入会金 | ¥2,200(税込) |
レッスン料金 | 月2回 / ¥11,000(税込)※1レッスン5,500円(税込) 月3回 / ¥14,850(税込)※1レッスン4,950円(税込) 月4回 / ¥17,600(税込)※1レッスン4,400円(税込) |
レッスン時間 | 1コマ45分 |
コース内容 | ボーカル&ボイストレーニング カラオケ 話し方 etc… |
スケジュール | 好きな日時で予約OK! |
校舎 | 北海道・東北エリア:6校 関東エリア:40校 近畿・東海エリア:31校 中部・四国・九州・沖縄エリア:11校 |
まとめ
今回はバンドのボーカルがボイトレ教室に通うべき理由から、通うメリット・デメリットや教室選びのポイント、僕イチ押しの教室紹介などをしました。
ボリュームたっぷりでしたが、最終的にまとめると「自分のために、バンドのために、ボイトレ教室に通っといたほうが何かとプラスになる」ってことです。
ぜひここでお話ししたことを、あなたの音楽活動に役立てていただけると幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!