こんにちは。管理人のちん兄です。
バンドをやっていると、こんなこと言われたことありませんか?
「今何歳?」「若くなきゃ売れるのは難しいかもね」
僕はこの言葉を、何度か言われたことがありました。
売れるためには「若さ」が必要だという認識が、なぜか根付いてるんですよね。
これって実際問題、本当なのでしょうか。気になっている人も多いのでは?
今回は、売れるためには若さが必要なのか、年齢は関係するのか、これを考察していきます。
プロミュージシャンに若さが必要なのは昔の話
先に結論を言ってしまうと、僕としては、プロミュージシャンになるのに年齢は関係ないと考えています。
正しくは、関係あったのは昔の話だと考えています。
というのも、昔はメジャーデビューがすべてという風潮があり、多くのバンドマンたちがメジャーデビューを目指していました。
理由は単純で、ネットがまだ今ほど発達しておらず、大きな宣伝・集客をしようと思ったらメジャーレーベルの力を使うしか方法がなかったためです。
音楽でメシを食っていこうと思うと、それ相応の稼ぎが必要なわけで、そのためにはメジャーデビューくらいしか道がなかったんですよね。
で、当然レーベルとしては長く稼いでくれる商品となる人材を求めます。(もちろん例外は存在しますが)
となるとやっぱり若さが武器となるわけです。
若くないとメジャーデビューから遠ざかる。そして、若くなければ売れないと言われるようになりました。
ただ、今はその頃とは時代が違います。
メジャーレーベルに所属していなくても、宣伝・集客が個人でも十分に可能ですし、実際インディーズバンドが注目を集めることも少なくありません。
自分たちで自主レーベルを立ち上げ、上手に活動している方も大勢います。
ですので、売れるために必ずしもメジャーデビューする必要がなくなり、メジャーレーベルの求める若い人材でなくとも売れることは大いに可能。
メジャーレーベル自体も以前に比べるとかなり年齢にこだわらなくなってたように感じます。メジャーデビューも年齢関係なく可能な時代へとなっています。
これが、僕が音楽で売れるのに年齢は関係ないと結論づけた理由です。
本当に、今は誰にでもチャンスのある時代だと思いますよ。
若さは必須ではないが武器になる
とはいえ、若いと得をする部分は少なくありません。
具体的にいくつか例を挙げていきます。
体力とエネルギー
若いほうが、どうしても体力やエネルギーがあります。
練習・ライブには体力を使いますし、音楽活動そのものに対し、エネルギーはある程度必要ですよね。
あまり歳をとりすぎると、個人差はありますが高い声が出しづらくなったり、目まぐるしくストイックに活動することが困難になります。
そのため、意欲的に音楽活動をしていこうと思うと、エネルギッシュな若い人の方が有利と言えます。
もちろんエネルギーだけでどうにかなる世界ではないですが、あるに越したことはありませんよね。そういった意味で、若さは武器となるでしょう。
年齢制限のあるオーディション・コンテストにも出場できる
若手にフォーカスしたオーディションやコンテストはかなり数多くありますよね。
そういったイベントには、たいがい年齢制限が設けられています。
学生対象とか、18歳以下とか、20歳以下とか、結構あるんですよね。
年齢制限がある以上、このようなオーディション・コンテストへの出場は若くなければ不可能となってしまいます。
ただ、年齢制限のないオーディション・コンテストも数多く開催されています。僕としては年齢制限がないオーディションも、十分に出る価値のあるものだと思います。
「若くないから出場できるオーディションが少ない」と悲観的になることはありません。
若いうちは出れるオーディションがちょっと増えるだけ、くらいに考えておきましょう。
周りのライバルが多い環境
若いうちは、同世代のバンド・ミュージシャンが大勢います。
その存在は、互いに刺激を与え、いい関係を築いていける仲間でありライバル。
しかし、歳をとるにつれて、そのライバルたちは激減していきます。
25歳くらいから、仕事や結婚・出産などの環境の変化にともない、徐々に「音楽で上を目指す」意識を持った人たちが、その道を諦めていきます。
25歳くらいにもなると、「自分や大切な人の人生を真剣に考える」場面が訪れるということです。
別にこれを悪く言うわけではありません。
ただ、そんな中、音楽を続けていく身としては、結構ダメージを受けることもあります。
「みんなきちんと今後のことを考えているのに、自分は音楽を続けていていいのか?」と無性に不安になりますし、「早く売れなきゃ」という焦りも生まれます。
ライバル同士の刺激も減っていきます。
30歳を超えるとなおさらです。
若いうちの方が、周りも含めて良い環境である場合が多いのです。
ただ、これを読んでくれている方の中にもいらっしゃるであろう、もう若くない世代の方は、この不安や焦りを乗り越えていかなければなりません。
その不安や焦りをエネルギーに替えて、死に物狂いで上を目指せる方が、後々売れることができるのだと思いますよ!
遅咲きのミュージシャンはたくさんいる
若さは必須ではないにせよ武器となることを説明してきましたが、近年では若くはなくても有名になった、いわゆる「遅咲き」のミュージシャンはたくさんいます。
そもそも若いか若くないかの基準が何歳なのかが難しいですが…。僕が周りからかけられる言葉が「若いね」から「もう若くないんだから」に変わったのがだいたい25歳頃だったと思うので、それくらいを今回は基準にしましょう。
25歳以降に有名になった、遅咲きの代表格をいくつか挙げると、
ヒダカトオル(ビートクルセイダーズ)
メジャーデビュー35歳。
横山剣(クレイジーケンバンド)
メジャーデビュー38歳、タイガー&ドラゴンの時45歳。
アベフトシ(thee michlle gun elephant)
メジャーデビュー時30歳。
秦基博
鱗が26歳、ひまわりの約束が33歳。
山田一郎(サカナクション)
27歳にメジャーデビュー。
スガシカオ
メジャーデビュー30歳。
ASIAN KUNG-FU GENERATION
メジャーデビュー25歳、リライト28歳、ソラニン33歳。
藤原聡(official髭男dism)
2020年現在28歳。
いかがでしょうか?
これはほんの一例で、25歳以降で有名になったミュージシャンは数多く存在します。
年齢はそこまで気にしすぎなくてもいいことが分かります。勇気付けられますね。
若くない人のこれからの音楽活動
若いミュージシャンは、体力やエネルギーがある、出場できるオーディションが幅広い、といった強みがある中、もう若くない世代はどう音楽活動していくべきでしょうか?
結論から言ってしまうと、「できることをやる」、「できることを増やす」、この2つしか方法はありません。
しかし、その「できること」を楽曲制作やライブ活動、日々の練習に全振りするのはあまりおすすめしません。
たしかにクオリティは大事ですが、クオリティがどんなに高くても、それだけでは売れることは難しいからです。事例がないことはありませんが、極めてレアケースです。
もしもこれを読んでくれているあなたが、クオリティ向上に重きを置いているのなら、これを機に「集客活動」に目を向けてほしいというのが、僕の切なる願いです。
各種SNSを上手に使い、ホームページやYouTubeを駆使して、ライブ動員の増加、ファンの獲得をしていければ、売れることは可能です。
売れるための集客方法は「【完全版】バンドのライブ集客マニュアル!ファンを増やす効率的な方法」で詳しくお話ししています。ぜひ読んでいただけたらと思います。
まずはメジャーレーベルの力を使わずとも音楽で生活できるレベルを目指しましょう。
こんなことを言うのは、運良くメジャーデビューしても注目されず、満足いく収入を得ることができずに散っていった知り合いを何十人と見てきたからです。
あなたにとっての目標がメジャーデビューかどうかはさておき、長く音楽とともに生きていきたいのなら、自分で集客をし、稼ぐ力をつけていくべきだと思います。
その手助けになればと、僕はこのブログで情報をお届けしています。
大切なのはいつまで続けられるか
以上、音楽で売れるのに年齢が関係あるのかを考察しました。
若さは武器になるけれど、誰しもが年月とともに歳をとっていきます。
今、若い方は大いにその武器を使っていただければと思います。同時に、もう若くないという方は、できることをやる・増やすというところに全力を尽くせば、きっと道がひらけてきます。
いずれにせよ、楽曲やライブのクオリティ向上も大切ではありますが、集客に今以上の力を注ぐことで、より早く売れることができるでしょう。
そして、早く売れるだけではなく、長く人々から愛されるミュージシャンになることを目指してほしいと思います。
音楽で生活していくのならば、安定して売れ続けることが何よりも必要だからです。
この記事を読んでいただいたあなたが、音楽とともに長く暮らしていってほしいと、心から願っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!