プロを目指して頑張っているつもりだけど、全く売れる気配がない、うまくいってないバンドって、星の数ほどいると思います。今回はそんな売れないバンドの特徴を分析しました。売れない理由を知り、それを関門として突破することが、売れるバンドへの道のりとも言えます。
こんにちは。管理人のちん兄です。
今回は、プロ志向でいながら売れないバンドの特徴についてお話しします。
売れるって、やっぱり簡単なことではありませんよね。
プロを目指していたけれど、売れずに夢半ばで諦めていったバンドは星の数ほどいます。
今頑張っているバンドでも、なかなか売れず、歯がゆい思いをしている方がとても多い。
「どうしたら売れるんだろう?」
みなさんが常に考えていることだと思います。
売れるための答えは、容易に見つかりません。なぜなら、現代のバンドにできることはたくさんありすぎるからです。
何を頑張ればいいのかが分かりづらくなってしまっているのです。
しかし、逆に売れないバンドの特徴はいくつかに絞れます。
売れない原因を理解し、それを関門として突破することで、売れるバンドへ近づくと考えられます。
ということで今回は、バンドが売れない原因、乗り越えるべき関門をお話ししていきます。
第1関門 バンドのコンセプト決め
では早速、一つ目の関門です。
「バンドのコンセプト決め」と書きました。
自分たちのバンドの特徴、音楽性、キャラクター、雰囲気を考えろということです。
もっというと、どんな人に届けたいのか、どこで聞いてほしいのか、どう感じてほしいのか、です。
この第1関門こそが、最も疎かにしやすく、最も大事だと僕は考えています。
コンセプト、方向性が定まっていなければ、活動のいたるところにブレが生じてしまうからです。
仮にこちらの2つのコンセプトがあるとします。
「ちょっとおしゃれな、〇〇みたいなポップス系バンド」
「若者の日常に寄り添い喜怒哀楽を分かち合う歌詞と、街中で聴きたくなるおしゃれな演奏と優しい歌声が特徴の5人編成ポップバンド」
どちらがしっかりしたターゲティングをし、自分たちの特徴を生かした活動をしていけるかは、明らかですよね。
これが出来ないと、世間にとってはイマイチどんなバンドなのかピンときません。「星の数ほどいるバンドと何が違うの?」と言われ、結果的に売れることはありません。
このように、コンセプトをできる限り深く掘り下げ、しっかりとした活動の指針を立てましょう。
バンドやってるとよく「どんな感じのバンドなの?」と聞かれますよね?
このとき「有名どころでいうと〇〇みたいな感じ」
っていう答えをよく耳にしますが、そんな返答になっていてはダメですよ。
しかし、ここまでの話から、「そんなターゲットをしぼって大丈夫なの?」と思われた方もいるでしょう。
大衆向けにターゲティングすることは、つまるところ特徴がぼやけるんです。おすすめしません。
世の中で大衆から人気のあるバンドも、コンセプトをしっかり立ててそのターゲット層へアプローチした結果、ファンがだんだんとついていき、いつしかメディアに出たり口コミが広がりコンセプト以外の層にも音楽が届いて、今があるんです。
何も最初から大衆をターゲットにしていたわけではありません。(そういうバンドもあるかもしれませんが)
ですので、まずはきちんとコンセプトを決めて、楽曲の世界観やターゲット、音楽活動全てを明確化していきましょう。
これが第1関門です。
バンドのコンセプト決めの重要さについては”【断言】バンドはコンセプト作りが命!最重要だと断言する3つの理由”でお伝えしています。合わせてご覧ください。
第2関門 いい曲・いい歌詞を作る
売れないバンドの特徴で「曲、歌詞がまるで刺さらない」というケースもあるかと思います。
こればかりはある程度センスがものをいう分野かもしれません。
でも諦めないでほしい。センスは磨けるからです。
あなたも音楽をやっている人間なら、好きな有名アーティストがそれなりにいるでしょう?
その好きなアーティストたちを分析しまくるんです。
「なんで自分はこのバンドをこんなにも好きなんだろう?」と考えながら楽曲を聞いてみてください。
絶対に、声質などの先天的なものだけではないはずです。
分析していくと、曲の世界観、音作り、構成、歌詞、いろんな良い要素が見つかると思います。
そしたら、「では、音楽をやらない一般的な人だったらその要素は刺さるか?」というところまで考えてみてください。
いろんなアーティスト、楽曲をこういう聞き方で分析するだけで、間違いなく作詞作曲のセンスは磨かれていきます。
また、ここまでセンスという言葉を使いましたが、他にも方法はあります。
それは、自分の楽曲を客観的に聞くことです。
もしくは第三者に聞いてもらっても良いでしょう。この場合は自分の曲とは言わずに聞いてもらい、感想をもらいましょう。
自分で自分の曲が「めっちゃ良い!」ってなるのは当然のことなんですけど・・・
とにかく、客観的になって聞いてみてください。
第1関門で決めたコンセプトに沿った作詞作曲ができているか。他のバンドと確実に違う何かがあるか。
ギターのテクニックがうんぬん、ドラムのフィルがかんぬん、そんな演奏者ゆえのうんぬんかんぬんは捨てて聞いてくださいね。
ここまでができていれば、第2関門突破です。
ちなみに、僕が常々思うことなのですが、、、
残念なことに、特にテクニカル路線のロックバンドの多くが歌詞を軽視しがちです。
演奏のテクニック面だけすごくて、歌詞は適当。
非常にもったいないと個人的に思います。せっかくなら歌詞も本気で考えてみたら、その歌詞に惹かれる人も出てくることでしょう。
作詞作曲については、後日それに特化した記事を作成予定です。お楽しみに!
第3関門 売れようという思考をメンバー全員持つ
では、第3関門です。半分まできました。
見出しを見て、「いやそれは共通認識でしょ」と思いました?
ただ、認識が甘い人が多いのが事実なんです・・・。
だから改めて関門としてそびえ立っているわけです。
あなたのバンドは、売れるためにはどう行動するべきか、きちんと一人一人が考えられていますか?
売れるためには、なんらかの戦略が必要ですし、それに向けて計画を立てて、行動していかなければなりません。その意識が果たして全員にあるのか。
バンド全体が、「とりあえずライブやりまくればいつか売れるようになる」って思考になってしまっていたら、いますぐ意識を変えた方がいいですよ。
これは僕自身もかつてそうだったので、経験から言っています。
あの頃の僕はダメダメだったと胸を張って言えます(笑)
この、「ライブやりゃOK病」にかかっているバンドがめちゃくちゃ多い。本っ当に多い。
まず、なんの根拠でライブやってりゃ売れると思っているのか。
ライブだけじゃ正直ファン増えませんよね?せいぜい数回遊びに来てくれて、フェードアウトですよ。
んで、どっかの事務所やレコード会社のスカウトがいるか?マンガの世界だけです。
ライブだけじゃ、売れないんです。
偉そうに話している僕も「ライブやりゃOK病」だったわけなんですが、とある雨の日のライブでお客さん0人だったことがあり、それが特効薬となりました。
「ああ、ライブやってても売れねえんだ」とその時はじめて気がついた愚か者です。
そこから売れるためにどうすればいいか考え、行動して、なんとかプロになることができました。
僕の昔話はプロフィールに長々と書いてあります。興味あれば読んでみてください。
じゃあ、この第3関門でどんな意識を持てばいいの?
簡単なことです。
商品をどうやったら買ってもらえるかを日頃からメンバー全員で考えまくりましょう。
まず第1関門で自分たちの強み、特徴、コンセプトを理解しました。ターゲットをある程度まで明確にしました。
そして第2関門でそれに沿った作詞作曲をしました。
ここで、出来上がった曲の音源・MV・ライブというあなたの商品が生まれたわけです。
これらを、どうやったらより多くのターゲットに知らせることができるか。どうすれば買ってもらえるのか。
メンバー全員がこのような意識をもって試行錯誤する姿勢が必要です。「とりまライブしようぜ」なんて言わせないでください。
そして、今回のブログを最初から最後まできっちり読んでください。長いと言わず。
この意識づけが第3関門です。
第4関門 ステージングを磨く
とは言え、ライブもバンドにとって大きな商品の一つです。
なにも「ライブなんてやるんじゃない!」と言っていたわけではないんです。
第3関門で言いたかったのは、意識づけということです。
ライブするにしても、その意識を持った上で臨むようにしましょうねって話でした。
売れないバンドとして、「ステージングに魅力がない」というケースもあります。
これが第4関門です。
練習やちょっとした工夫で乗り越えられるものばかりですから、ご安心ください。
見せ方一つでも、お客さんからの印象はガラリと変わりますよ。
演奏がヘタ
まずは演奏面。
めちゃくちゃ上手くなれとは言いません。上手いに越したことはありませんが。
ただ、自分たちの世界観を表現するための演奏能力は最低限必要です。
コンセプト決めに沿った作詞作曲をし、きちんとそれを表現できる演奏力を練習して身につけましょう。
こちらの記事が参考になると思います。ぜひ一読してみてください。
MCがヘタ
MCも立派なステージングです。
せっかく演奏が良くてもMCで台無しになってしまうバンドが多いです。
非常にもったいないですよね。MCも意識的に練習していきましょう。
できればこれも、コンセプトに沿ってやれるといいですね。その中であえてワンポイントでギャップのあるMCをするのも効果的です。
MCについてはこちらの記事を参考にしてください。
セットリストを上手く作れない
ライブする上では、セトリというものを考えていく必要があります。
どんな曲をやり、どこでMCを入れるのか、ですね。
ライブを通して一つの作品になるように、流れで考えていきましょう。
見た目が悪い
イケメン、美女になれってことじゃないです。そんな見た目のカリスマがいたらラッキーです。
見た目とは、服装、化粧、パフォーマンスのことです。
人は、五感の中でも視覚から入る情報の割合が本当に大きいんです。
聴覚の比ではありません。
ですので、見た目に気を使わないのはナンセンスです。
服装を世界観に合ったものにしましょう。できればメンバーでどこか統一感が出るとGoodです。
化粧は、女性はともかく男性もできればするべきです。ヴィジュアル系の人はよくやってますよね?
舞台に出る人、テレビに出る人は絶対にお化粧していますよね。だったら同じようにステージに立つ、人前に出るミュージシャンもするべきじゃないか?というのが僕の考えです。
まあ絶対やれってわけではないです。でもちょっと化粧して小ぎれいになることで、印象が良くなるならしめたものではありませんか?
そして、パフォーマンス。
ステージに立つからには少なからず目立ちたい、そんな人も多いです。
ですが、目立ち方にもやりようがありますよね。そんな曲調じゃないのにめちゃめちゃヘドバンしてたら、「こいつアタマおかしいんか」って思われて終わりです。そういうキャラになりたいならいいですけど。
バンドの雰囲気に合ったパフォーマンスをしましょう。できればメンバーで打ち合わせておいた方がいいですね。
この見た目に関しても、先ほどのセトリの記事に書いてますのでぜひ読んでみてください。
第5関門 集客、宣伝の方法を見つめ直そう
最終関門です。
売れないバンドが最も共通してヘタクソな部分です(怒らないでください)
プロを目指していて集客、宣伝をやっていないバンドはほぼいないと思います。
しかし、その方法を見たとき、効率が悪かったり、効果が出ないやり方をしているバンドが大勢います。
もしや、SNSで「いついつどこでライブします!来てね!」って言って、いいねはある程度ついたのに当日お客さん全然いない・・・なんて日常茶飯事なんじゃないですか?
それ、間違いとは言わずとも、やり方が効果的ではありません。
僕もめっちゃこれでやらかしてました。改心したあと、きちんとこの部分を見直したおかげで売れることができたと考えています。
なので断言します。
集客・宣伝の方法を見直せば、格段に客付きが良くなっていきます。ある程度の時間はかかりますけどね。
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
かなり具体的に集客・宣伝についての考えを書いてあります。
要約すると、
宣伝の場所とやり方を正しく行い、集客の流れをあなた自身で作っていくことが最重要です。
また、その流れの中で、バンド特有の独創的な仕掛けが作れれば文句なしです。
上記の記事を読んでいただき、いろんなアイデアを駆使してあなたなりに工夫してみてください。
きちんと成功すれば、時間はかかれど、みるみるうちにお客さんがつき、結果的に売れるバンドへと成長していきます。
まとめ
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!
以上が、売れないバンドの特徴を元に、売れるために乗り越えるべき関門5つになります。
これらをしっかり読み砕き、あなたの活動にお役立てください。
売れるのは、簡単なことではありません。一朝一夕ではなく、積み重ねで売れていきます。
そしてそれは、ライブだけをただこなすのでは叶いません。
あなたがたくさんのファンに囲まれて、音楽のプロとして生きていく、素敵なアーティストになることを心から願っています。
それでは!